サクシード、学習塾の全教室で生成AIを活用 講師の負担軽減と個別指導の高度化へ

2026年6月9日19:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 「個別指導学院サクシード」を運営するサクシードは、教育向け生成AIプラットフォーム「スクールAI」を導入する。6月8日、サクシードのグループ会社で、同システムを提供するみんがくが発表した。2026年6月から個別指導学院サクシードの全教室で順次利用を開始する。AIを活用して教材準備や報告書作成を自動化することで労働環境を改善し、講師が生徒と向き合う時間を増やす考えだ。

 学習塾業界では現在、深刻な講師不足や、教材の準備、報告書作成といった業務過多による労働環境の悪化が課題となっている。また、入試制度の多様化に伴い、知識伝達を主とする従来の授業から、生徒の自学自習を支える伴走型の指導への転換が求められている。サクシードはこうした課題に対応するため、全国1600校以上の学校などに提供した実績があり、文部科学省のガイドラインに準拠しているスクールAIを新たな基盤として選定したという。

 新システムは、生徒が自宅などで行う自学自習のプロセスをAIが分析し、教室の担当者へフィードバックする仕組みを備える。生徒が問題集などでつまずいた際は、AIが対話を通じて思考を促し、理解を深めるよう支援する。これまでブラックボックス化しがちだった塾外での学習状況や思考の過程を可視化することで、生徒の主体的な学習態度を養う。

 講師側の業務では、プロンプトの生成支援機能により、生徒ごとに最適化したオリジナル問題集の作成や授業の準備、指導報告書の下書き作成などを自動化する。教材準備にかかる負担を大幅に減らすとともに、可視化された学習記録から生徒の思考の癖を瞬時に把握できるようになるため、限られた授業時間内でより精度の高い対面指導が可能になるとしている。

 生徒の個人情報を扱うにあたっては、入力したデータがAIの再学習に利用されない設計を採用している。不適切な表現を遮断するコンテンツフィルターを標準搭載するほか、教室長や担当講師がAIとの対話履歴をいつでも確認できる機能を備え、安全な学習環境を維持する。

 サクシードは今後、全教室での運用を通じて、AIと人が共生する新しい個別指導のモデルを確立したい考えだ。同社社長の高木毅氏は、教育業界は慢性的な人手不足に陥っており、学習成果の面からも個別最適化が求められる今後の教育にAIの活用は不可欠だと指摘する。その上で「新システムによる徹底的な業務効率化と工数削減で、講師がより生徒一人ひとりと向き合える環境を整えていく」と語っている。

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