損保ジャパン、基幹システムをAzureへ移行 既存資産生かし運用費削減

2026年9月28日09:00|ニュース|CaseHUB.News編集部
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 損害保険ジャパンは、メインフレームで稼働していたシステムを「Microsoft Azure」へ移行し、本番稼働を開始した。移行基盤として日本ティーマックスソフトのメインフレーム・リホストソリューション「OpenFrame7」を採用している。9月25日、日本ティーマックスソフトが発表した。既存のプログラム資産を最大限に活用して移行リスクを抑え、メインフレームの維持コスト削減と運用の持続可能性確保を目指す。

 損害保険ジャパンは、SOMPOグループの中核として損害保険事業を展開している。保険会社のシステムは契約者へのサービス提供を支えるため、長期にわたる安定運用が不可欠となる。一方で、メインフレーム環境ではシステム規模の縮小に合わせて運用コストを最適化することが難しく、ハードウェアやソフトウェアの保守、更改に伴う継続的な投資負担が課題となっていた。

 対象となったのは、既存契約に関わる業務を継続するランオフシステムだ。COBOL、JCL、アセンブラを中心とした大規模なレガシー資産を抱えるミッションクリティカルなシステムであり、損害保険ジャパンはシステムの特性を踏まえ、全面的な再構築(リビルド)や言語変換(リライト)ではなく、既存資産を活用して短期間かつ低リスクで移行できるリホスト方式を採用した。

 移行基盤には、日本ティーマックスソフトのメインフレーム・リホストソリューション「OpenFrame7」を採用した。OpenFrameは、COBOLやPL/I、アセンブラ、JCLなどの既存資産を活用しながら、アプリケーションをオープン環境やクラウド環境へ移行するためのソリューションである。今回、損害保険ジャパンはアセンブラを含む既存プログラム資産に対する高い互換性を評価した。現行の業務ロジックを踏襲し、アプリケーションの改修を最小限に抑えながら、移行後の安定稼働を維持できる点が選定の決め手となった。

 プロジェクトは2021年9月に着手し、約45カ月間の開発を経て2025年6月に本番移行を完了した。損害保険ジャパン、日本ティーマックスソフト、SIパートナーが連携し、大規模なレガシー資産の品質を維持しながら、Microsoft Azureを移行先とするオープン環境への移行を完了した。

 新環境への移行により、メインフレームの維持コストを削減した。損害保険ジャパンは今後、削減したコストをデジタルサービスの高度化やデジタルトランスフォーメーション(DX)推進などの領域に活用する方針だ。

ニュースリリース