東京農業大学、研究データの消失対策にNASを活用 不変スナップショットで保護

2026年9月25日09:00|ニュース|CaseHUB.News編集部
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 東京農業大学は、研究データの保護体制を強化するためにバッファローの法人向けNAS「TS5420RN0404」を採用した。9月24日、バッファローが発表した。農学部生物資源開発学科の遺伝情報利用研究室において、バックアップと不変スナップショット機能を組み合わせ、ランサムウェア感染や学生の誤操作に伴うデータ消失リスクの低減を図る。

 東京農業大学厚木キャンパスの農学部生物資源開発学科遺伝情報利用研究室では、主にキャベツや白菜といったアブラナ科植物の品種改良を目的に、植物のゲノム解析を進めている。品種改良に向けた素材植物を世界各地から収集し、遺伝子情報を詳細に解析するため、取り扱うデータ量は膨大にのぼる。そのため、既存のファイルサーバーのほか、66TBにおよぶ大容量のクラウド環境を研究基盤として併用していた。

 研究室のファイルサーバーには、約60名の学生と教員が個人所有のパソコンからアクセスし、USBメモリーも頻繁に使用されている。さらに、毎年新しい学生が研究室に所属することから、厳密なセキュリティ設定の徹底には難しさがあった。誤操作によるファイルの誤った上書きや削除、マルウェアやランサムウェアの侵入による電子的破壊といったインシデントについて、回避困難な事態として想定し、多重の保護策を講じる必要に迫られていた。

 こうした背景から研究室では、ゲノム解析の生データや論文作成用の分析データなど、重要度の高い一部の研究データを確実に保管できる仕組みの検討を開始。ハードウェアとソフトウェアの双方が国内生産および国内管理である信頼性を評価し、バッファローのTS5420RN0404の採用を決めた。

 新システムでは、研究室内のラックにTS5420RN0404を設置し、重要データのバックアップ先として利用している。バックアップ後はNASをネットワークから切り離す運用とし、マルウェアやランサムウェアの感染リスクに備える。あわせて不変スナップショットをこまめに取得し、保存期間を最長の60日に設定した。保護期間中は管理者権限であってもデータを変更できないため、誤操作や不正なデータ変更・削除への対策としている。

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研究室内のファイルサーバーやNAS、クラウドに多重バックアップを取得

 今回の導入により、研究室では重要な研究データの一部をTS5420RN0404へバックアップし、不変スナップショットとネットワーク切り離しを組み合わせて保護する体制を整えた。これにより、学生による誤操作やマルウェア、ランサムウェア感染などに伴うデータ消失リスクの低減を図る。

 東京農業大学農学部生物資源開発学科准教授の小松憲治氏は、従来、研究室内のファイルサーバーやクラウドには外国製品を利用していたと説明する。その上で、今回の導入により、重要な研究データの一部を国産NASに保管できるようになったとする。また、バッファロー製NASについて、シンプルさと安定性を重視した設計で、ファイルサーバーとして利用しやすい点を評価した。

 研究室では今後、火災や地震などの災害によるデータ喪失リスクを分散するため、別キャンパスなどへの物理的なオフサイトバックアップも検討していく方針だ。

ニュースリリース