光世証券、パスキー認証基盤の導入でオンライン取引のセキュリティと利便性を両立

2026年9月25日09:00|ニュース|CaseHUB.News編集部
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 光世証券は、オンライン取引サイトにパスキー認証基盤「FIDO・パスキー認証基盤:Capy生体認証ソリューション」を採用した。9月24日、導入を支援したTISIが発表した。フィッシング攻撃や不正アクセス対策を強化するとともに、顧客が複雑なパスワードを入力する手間を省いて利便性を高めた。クラウド型サービスの活用により、認証基盤の運用負荷軽減も見込む。

 光世証券は大阪府大阪市中央区に本社を置く証券会社で、ブローカー業務やディーリング業務、アンダーライティング業務、セリング業務などを手がけている。近年、金融業界では証券会社を狙ったフィッシング攻撃や不正アクセス被害が増加しており、顧客資産の保護や企業の信頼性維持に向けて高度な認証対策が求められていた。金融庁と日本証券業協会も、フィッシング耐性のある多要素認証の導入を推奨している。一方、認証を強化しすぎると利用者の利便性が損なわれる可能性があるため、安全性と使いやすさの両立、短期間での導入が課題となっていた。

 こうした課題に対し、光世証券は、Capyと連携するTISIが金融業界向け認証支援で培った知見に加え、短期間での導入を実現できる提案力を評価し、「FIDO・パスキー認証基盤:Capy生体認証ソリューション」の採用を決めた。同ソリューションは国際標準規格FIDOに準拠したパスキー認証サービスで、スマートフォンやPCの顔認証、指紋認証、端末PINなどを使ったパスワードレス認証に対応するクラウドサービスである。

 導入プロジェクトでは、TISIがプロジェクト管理、技術検証、QA対応を担った。2026年3月にPoC(概念実証)とリリースに向けた構築を開始し、通常は約6カ月を要する認証基盤導入のうち、パスキー認証部分を3カ月で構築して6月に導入を完了した。その後、光世証券での準備期間を経て、9月にオンライン取引サイトでサービス提供を開始した。

 新基盤により、パスワードの使い回しやフィッシング詐欺のリスクを低減し、不正ログイン対策を強化した。利用者は端末の生体認証機能や端末PINなどを使って、複雑なパスワードを入力せずにログインできる。オンライン取引における安全性と利便性の両立に加え、クラウド型認証サービスの採用によって、オンプレミス型認証サーバーの維持・運用に伴う負荷の軽減も見込む。

 TISIは今後、今回の事例で得た知見を基に、証券会社をはじめとする金融機関に向け、パスキー認証を活用した認証基盤の展開を進める。電話認証も含む複数の認証方式を組み合わせ、多層的な認証セキュリティ基盤の提供を推進する方針だ。

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