カカクコム、営業のSFA入力時間をほぼゼロに 商談データ蓄積量は4倍へ

2026年3月25日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 カカクコムは、飲食店予約サービス「食べログ」を展開する食べログカンパニーにおいて、amptalkが提供する電話・商談解析ツール「amptalk analysis」を採用した。3月24日、amptalkが発表した。営業担当者の入力工数を削減することで、顧客との対話に集中できる環境を構築し、組織的なナレッジ共有の加速を目指す。

 カカクコムは「ユーザーファーストで、新しい常識を作る」をミッションに掲げ、購買支援サイト「価格.com」や「食べログ」など、日々の生活を豊かにするインターネットサービスを幅広く運営している。食べログカンパニーでは現在、営業組織の在り方を従来の集客サービスの提案にとどまらず、飲食店の売上拡大や経営課題を解決する「飲食店コンサルタント」へと変革させることを推進している。

 この変革において、個々の営業担当者が持つ知見を組織全体の「集積知」へと昇華させることが不可欠となっていた。しかし、従来は商談記録の入力負荷が壁となり、重要な顧客の声が十分に資産化されていない課題があった。そこで、商談記録の業務効率化とデータの蓄積・活用を両立させるため、amptalk analysisの導入を決めした。

 amptalk analysisは、オンライン商談や対面商談を自動で書き起こし、AIが要約してSalesforceなどのSFA(営業支援システム)へ自動出力するツール。カカクコムでは、AIが提案した商談の要約や更新内容を確認するだけで入力が完結する機能を活用している。

 導入の効果として、営業担当者が商談後に行っていたSalesforceへの入力時間はほぼゼロになった。一方で、SFAに登録される活動ログの情報量は従来の4倍に増加した。店舗が抱える集客や経営に関する重要情報がAIによって構造化して記録されるようになり、データ量の増加と品質の標準化を同時に達成している。

 また、対面商談のデータ化を推進したことで、商談内容の可視化率は約90%に達した。これにより、ハイパフォーマーの商談スキルやナレッジを組織全体で共有する基盤が確立され、営業組織全体の底上げにつながっている。

 カカクコムは、さらなる可視化範囲の拡大に向け、携帯通話連携機能の導入も決めた。社用携帯での発着信をAIが解析し、自動で議事録を生成してSFAへ連携する仕組みだ。これにより、外出先での通話も時系列の履歴として蓄積し、より精緻な営業戦略の立案とセールスイネーブルメントの実現を目指す。

 カカクコム執行役員食べログカンパニー営業本部長の荻野氏は、amptalk analysisの導入により、店舗が抱える真の課題が詳細に蓄積されるようになったと評価している。今後は、蓄積された集積知をAIで分析・活用することで、全ての営業担当者が高いレベルで店舗の経営を支援できる体制を構築し、外食産業のさらなる活性化に貢献していきたいとしている。

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