藤田金屬、電子帳票システムの導入で年間1700万円のコストを削減

2024年9月9日08:30|ニュースリリース公開日 2024年3月29日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 藤田金屬は、請求書、納品書の電子化およびWeb配信に、ウイングアーク1stのクラウド帳票サービス「SVF Cloud」と電子帳票プラットフォーム「invoiceAgent」を導入し、年間1700万円のコストを削減した。2024年3月29日、ウイングアーク1stが発表した。

 鉄鋼メーカーと製造、建設業などをつなぐ鉄鋼商社の藤田金屬は、2千数百社に及ぶ取引先に対し、従来はドットプリンターと複写紙を使用し、請求書や納品書など月間2万通を超える帳票を作成していた。この作業は全国21ヶ所の営業所で発生し、印刷、仕分け、封緘、郵送の業務に加え、保管や廃棄業務も発生し大きな負担となっていた。

 藤田金屬は、インボイス制度や電子帳簿保存法への対応を見据え、IT、デジタル化による業務改革の一環として、帳票の電子化と請求書、納品書のWeb配信に取り組んでいる。そのなかで、柔軟な帳票設計、運用が可能なSVF Cloud、大量配信に対応できるinvoiceAgent電子取引の処理能力、そして法令対応の文書管理・保存機能を備えたinvoiceAgent文書管理を評価し、これらのシステムを導入した。

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藤田金屬のプラットフォーム

 請求書、納品書の電子化およびWeb配信は2023年10月に本番運用を開始した。現在では、2千数百社の取引先の9割以上に対し、請求書、納品書、ロス買取明細書、加工報告書の4種類の帳票が、月間約2万通Web配信されている。全国21ヶ所の営業所と本社をあわせた約70名がinvoiceAgentのユーザーとなり請求書、納品書の確認を行っている。

 このシステム導入により、紙、郵送、印刷、保管、廃棄にかかるコストを年間約500万円削減、管理運用にかかる人件費を年間約1200万円削減し、合計で投資額回収を上回る年間約1700万円のコスト削減を実現した。また、電子帳簿保存法への対応、社内業務の標準化と監査業務の効率化によるガバナンス強化も実現した。さらに、従来は最大で半日以上かかっていた請求書等の発行、郵送作業が不要となり、担当者の負担を大幅に軽減、業務効率化にも貢献している。

 藤田金屬は、今回の導入にあたり、ウイングアーク1stの専任カスタマーサクセスマネージャーによる導入支援プログラムを活用した。目標設定からシステム構築、運用定着までを支援を受けることで、スムーズな導入と安定的な運用を実現している。 

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