旭洋工業製作所が購買管理システム「HUE Purchase」を採用し、稼働を開始した。1月27日、ワークスアプリケーションズが発表した。
旭洋工業では、購買業務の多くを紙とFAXに頼っており、月間300時間以上の工数がかかっていた。また、インボイス制度への対応で業務がさらに複雑化する懸念や、IT人材不足による旧システム(AS400)の維持コスト増加も課題だった。これらの課題を解決するため、柔軟性が高く、既存業務を大きく変えずに導入できるHUE Purchaseを採用した。同システムは、日本情報通信のローコードツール「Mendix」を活用し、HUE Purchaseと周辺業務をシームレスに統合する業務環境構築を行っている。
HUE Purchaseの稼働で、旭洋工業では年間最大18万枚のペーパーレス化が見込まれている。また、インボイス制度への対応を含め、購買業務をシステム内で完結できる環境が整った。これにより、購買情報の検索や入力、承認、分析などの業務が効率化され、最大70%の工数削減が期待されている。
旭洋工業の経営管理部次長、野木氏は「後継者不足により、IT部門における現行システムの安定運用に課題があり、老朽化への懸念もあった。現場部門でのシステム管理も難易度が高く、"しくみの改善意識"が頭打ち状態となっていた」とコメントしている。その上で、「HUE Purchaseであれば、法改正対応も無償バージョンアップで実施され、ペーパーレス化に必要な機能も揃っており、権限を細かく設定することで現場部門での"しくみ"改善が可能となる」と述べている。