ヨシザワは、営業活動の効率化と情報共有の促進を目的に、ジオコードが提供するクラウド営業支援・顧客管理ツール「ネクストSFA/CRM」を採用した。3月23日、ジオコードが発表した。名刺や案件管理のデジタル化により、情報収集にかかる工数を約90%削減したほか、営業担当者のモチベーション向上や顧客からの信頼獲得にもつなげている。
ヨシザワは三重県鈴鹿市に本社を置く包装・物流資材メーカー。真空成形トレーや物流容器などの製造・販売を主力事業とし、リサイクル原料の調達から配送までの一貫生産体制を強みとしている。近年はプラスチックのリサイクル事業にも注力しており、全国から収集した廃プラスチックを原料としたポリ袋を地元の施設や大学へ販売するなど、地域での資源循環活動を推進している。
同社では従来、名刺や案件の管理がアナログな運用に依存しており、情報の属人化が大きな課題となっていた。名刺は営業担当者が個別に保管していたため、他部署の顧客情報が必要な際はその都度担当者を探して借りに行く必要があり、情報の活用に時間と手間を要していた。また、見積書や関連資料も紙でファイリングされていたため、過去の経緯を迅速に参照できず、担当者の不在が機会損失を招く懸念もあった。営業実績の共有も月1回の会議に限られ、日常的な進捗把握や意欲の醸成にも課題を抱えていた。
こうした状況を改善するため、ヨシザワはネクストSFA/CRMの導入を決定した。選定にあたっては、当初の目的であった名刺管理だけでなく、案件管理や実績のグラフ化までこなせる汎用性の高さと、直感的な使い勝手の良さを評価した。
導入後は、名刺情報のデジタル化とクラウド上での一元管理が実現した。スマートフォンからもアクセス可能になったことで、外出先での確認が容易になり、情報共有にかかる工数は従来の10分の1にまで減少した。案件管理においても、見積書や根拠資料をデジタルで案件に紐づけて管理できるようになったため、必要な情報への即時アクセスが可能となった。
さらに、ダッシュボード機能を活用して営業実績をリアルタイムで可視化したことが、組織の活性化に寄与している。常に最新のランキングが更新されることで、営業部内に自然な競争意識が生まれ、前向きな意欲の醸成につながった。導入に際しては「ツール上の数字で評価を行う」と方針を明確にしたことで、現場への定着もスムーズに進んだ。
これらの変化により、事務作業に費やしていた時間が削減され、本来注力すべき顧客フォローに充てる時間が増加した。顧客からは「マメに連絡をくれる」と信頼を得られるようになり、将来的な売上の底上げへの貢献も実感している。
ヨシザワ代表取締役社長の吉澤健氏は、今後の展望について、現在注力しているプラスチックのリサイクル事業をさらに広げていきたいと話す。自社で回収から商品化までを一貫して行うことでコストを抑えた提供が可能になったとし、まずは地元から資源循環の輪を広げ、持続可能な社会に貢献していきたいという考えだ。
今後はツールの活用をさらに深め、担当者の異動に伴うデータ移行の簡略化や、誤操作を防ぐ仕組みの充実など、さらなる利便性の向上を期待しているとしている。