WECARS、車検業務をデジタル化し透明性向上 国交省ガイドライン準拠へ

2026年3月23日15:41|ニュースCaseHUB.News編集部
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 WECARSは、全国の整備拠点における車検業務の透明性と適正性の確保を目的に、クラウドサービス「Maintenance.c」を採用した。3月23日、Maintenance.cを提供するブロードリーフが発表した。国土交通省のガイドラインに準拠した業務体制を構築し、整備内容の可視化や作業記録の電磁的保存を通じてコンプライアンス強化を推進する。

 WECARSが今回の取り組みに至った背景には、自動車整備業界全体で求められている透明性の向上がある。2024年3月に国土交通省が「車体整備の消費者に対する透明性確保に向けたガイドライン」を公表したことで、業務の可視化や監査体制の強化が急務となっていた。同社はこれまでも整備内容の記録に取り組んできたが、内製システムだけでは第三者視点による運用基準の担保や客観的な業務統制の実現に課題があった。

 システム選定にあたっては、ブロードリーフが持つモビリティ産業のIT化支援における長年の実績と、法令・制度に関する深い知見を評価した。特に、自動車の車種や部品情報、整備履歴などの膨大なデータベースと独自の大規模言語モデル(LLM)を活用し、業務上の異常や不正を検知できる機能を備えている点が、信頼性向上のための強力なサポートになると判断した。

 Maintenance.cの導入により、整備記録と点検履歴のフルデジタル管理を実現する。システム上で整備記録と実際の作業内容の整合性を担保し、入力内容の自動チェック機能によって人為的なミスや記録漏れを防止する。また、作業前後の写真を証跡としてクラウド上で一元管理することで、作業の完全なトレーサビリティを確立し、説明責任を強化できる体制を整えた。

 さらに、国土交通省のガイドラインに沿った点検・検査フローをテンプレートとしてシステムに実装した。作業手順の逸脱や点検漏れが発生した場合にはシステムが検知し、作業者や検査員へ注意喚起を行う。これにより、品質の均一化を図るとともに、最新の車両情報や整備基準に基づいた客観性の高い業務統制が可能になる。

 今後は、顧客との信頼関係をさらに強化するため、整備完了時に点検記録の一部をデジタルデータとして開示する機能の搭載も予定している。カーオーナーが実施された整備内容を視覚的に確認できる環境を構築し、より安心感のあるサービスの提供を目指す。

ニュースリリース