大分県、クラウドサービスの積極活用に向けA10の統合型セキュリティ製品を採用

　大分県は、ネットワーク環境の大規模刷新に合わせて、A10ネットワークスが提供するネットワーク・セキュリティ機能の統合製品「A10 Thunder CFW」を採用した。8月2日にA10ネットワークスが発表した。

　同県では、県域WAN「豊の国ハイパーネットワーク」や庁内ネットワーク機器、全庁のパソコン6600台のリプレースとともに「Microsoft 365」を導入する方針で、合わせて、従来の課題だったWeb会議の映像や音声の安定性を向上させる環境の整備も検討してきた。また、ネットワーク構成についてはαモデルからβ'モデルへの移行を検討したものの、コストが効果に見合わないと判断。αモデルの枠組みを残したまま、セキュアにMicrosoft 365を利用でき、Web会議の品質を向上できるソリューションを探していた。

　これらの課題をローカルブレイクアウト（LG-WAN系ネットワークから特定のクラウドサービスに直接接続する方法）で解決できる製品として、A10 Thunder CFWを採用した。類似案件での豊富な導入実績や、運用の容易さ、コスト削減効果などを評価したという。

　導入後は、「Microsoft Teams」「Zoom」「WebEX」などのWeb会議ツールを安定した通信環境で利用できるようになると見込む。さらに同県は、インターネット側からのファイルを自動で無害化する機能を利用し、職員の業務環境をセキュアに保ちたい考え。なお、既存のプロキシサーバー経由のインターネットへの特定通信や、LGWANからASPサービスへの通信も、従来通りの機能を維持するという。

　大分県は、A10 Thunder CFWの導入により、さまざまなSaaSの導入が容易になったと見ており、クラウドサービスの利用拡大と職員の利便性向上に積極的に取り組む意向だ。

ニュースリリースURL
https://www.a10networks.co.jp/news/press/A10_CS_JP_OitaPref_2024.html