NOKは、グローバルでの人材マネジメントを強化するため、人材情報基盤として「SAP SuccessFactors」を導入した。2月16日、SAPジャパンと導入を支援したKPMGコンサルティングが発表した。国内外に点在する人材情報を集約し、一元管理する体制を整備した。これにより、経営目標の達成に貢献できる人材の発掘や育成、最適な配置を推進する。
NOKは、シール製品やエレクトロニクス製品などを手掛ける部品メーカー。自動車や電子機器、医療機器、人工衛星など幅広い産業分野に製品を提供している。現在、15の国と地域に93のグループ会社を擁し、従業員数は約38000人に達している。
同社は2023年発表の中期経営計画において、変革基盤の構築を基本方針に掲げた。多様な人材を活かす基盤の構築や経営資源の最適運用に取り組むなか、2024年にはグローバルでの成長を見据えた「Global One NOK」としてグローバルマトリクス体制へ移行。これに伴い、世界各国の拠点で活躍する人材を可視化し、戦略的に活用するための仕組みづくりが急務となっていた。
今回のプロジェクトでは、グローバル人材の「見える化」に向け、対象となる情報の範囲や集約プロセスを再定義した。システム構築にあたっては、各国の個人情報保護規制への対応が大きな課題となるが、KPMGコンサルティングが各国の法規制への適合支援を並行して実施した。これにより、海外拠点を含む関係先との調整を円滑に進め、安全かつ効率的な情報管理基盤を確立した。
導入したSAP SuccessFactorsの活用で、グループ全体の人材情報を網羅的に把握できるようになった。NOKは今後、この基盤を基に、グローバルレベルでの適材適所の配置や次世代リーダーの育成を加速させる。現在は、構築した人材情報基盤のさらなる拡張に向けた取り組みを進めている。