東洋大学、経営分析力強化と業務効率化へAI活用型財務会計システムを刷新

2025年6月30日23:27|ニュースCaseHUB.News編集部
x
hatebu

 東洋大学は、経営分析力の強化と業務プロセスの標準化・自動化を目的に「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning (ERP)」を採用した。6月26日、日本オラクルが発表した。

 東洋大学は、2037年の創立150周年を見据え、大学から幼稚園までを含む総合学園として、将来の事業環境や社会の変化に対応するためのビジョンを策定している。こうした環境下で、全学的な経営判断や財務運営をデータに基づいて行う必要性が高まっていた。従来の財務会計システムはスクラッチ開発で構築されていたが、運用・保守の負担増加や、業務の効率化・標準化の観点から、より柔軟で持続可能なシステムへの刷新が求められていた。

 Oracle Cloud ERPは、国内外の大学での導入実績が豊富であり、大学特有の周辺システムともAPI経由で柔軟に連携できる点が評価された。また、将来的な拡張性や、データ・ドリブンな経営体制への移行を支える基盤としても適していると判断した。

 導入プロセスにおいては、コストやカスタマイズを最小限に抑えるため、Fit to Standardアプローチを採用し、教職員が生産性の高い業務に集中できる環境の整備を重視した。新システムは2026年度中の稼働を目指しており、導入支援はADX Consultingが担当する。

 期待される導入効果としては、AIや生成AIなどの最新技術を活用した業務の標準化・自動化により、学内の業務プロセス全体の柔軟性や効率性が向上する点が挙げられる。これにより、東洋大学は迅速かつ的確な経営判断を可能とし、将来の事業拡大や変化にも柔軟に対応できる体制を構築することができる。

 今後、東洋大学は新たな財務会計システムを基盤に、データに基づく経営高度化を推進し、持続的な成長と社会への貢献を目指していく。

ニュースリリース


#ToyoUniversity #ERP #CloudComputing #AI #HigherEducation #DigitalTransformation