オーケーは、マルチクラウド環境におけるAPI統合基盤として、KongのSaaS型APIマネジメントプラットフォーム「Kong Konnect」を採用した。4月23日、Kongが発表した。導入にあたってはクラスメソッドが支援している。基幹システムのクラウドシフトとモダン化を推進し、全社横断でのAPI標準化とセキュリティ強化を図る。
1958年創業のディスカウントスーパー「オーケー」を展開する同社は、顧客の利便性向上や業務効率化を目的に、複数のクラウドサービスを組み合わせた柔軟なシステム構成を採用している。システム連携がリアルタイムなAPI中心へ移行する中で、全社的なガバナンス維持と開発効率の最大化を両立させる共通基盤の整備が重要課題となっていた。
Kong Konnectの採用にあたっては、マルチクラウド環境に分散するAPIを一元管理できる点や、開発者がAPI情報を容易に参照できる「Developer Portal」による開発スピードの向上、認証・認可の標準化によるガバナンス強化などを評価した。また、コードベースで管理できるIaC(Infrastructure as Code)との親和性の高さや、AWS Marketplace経由でスムーズに調達できる点も決め手となった。
第一弾のプロジェクトとして、2025年冬のクリスマスケーキ予約システムにて運用を開始した。異なるクラウド環境を跨ぐ通信を制御することで、繁忙期における安定稼働とセキュアな接続を実現している。今後は、店舗系、生鮮系、グロサリー系などの主要業務システムへ順次適用範囲を拡大し、運用管理コストの削減や開発リードタイムの短縮を目指す。
オーケーIT本部副本部長の荒川健児氏は、分散していたAPI管理を統一することで、開発スピードとセキュリティの両立を実現できると期待を寄せている。将来的なAI活用を見据え、APIを通じた安全なデータ利用やコスト管理、ガバナンス体制を整備することで、顧客体験のさらなる高度化を推進していく。