酒田市は、行政組織の人材マネジメント基盤の強化と人事業務の効率化を目的に、「COMPANY Talent Management」シリーズを採用した。6月24日、同製品をWorks Human Intelligenceと共同で開発、販売するサイダスが発表した。
酒田市は山形県北西部、庄内地方に位置し、人口約9万3千人を有する歴史ある港町だ。豊かな自然資源と日本海の海の幸に恵まれる一方、近年は急速な人口減少が進み、社会構造の変化に伴うさまざまな課題に直面している。特に行政サービスの質の維持・向上や、職員の最適配置、人材育成の強化が求められていた。
COMPANY Talent Management導入の背景には、人事施策の基礎となる人材情報の一元化や、人材配置・研修・人事評価などの各人事施策の連携強化、人事評価業務の効率化と納得性の高い人事評価制度への見直しといった、具体的な人事領域での課題があった。これらを解決するため、酒田市は「酒田市民間事業者提案制度」を通じて人材マネジメント基盤の整備を提案したサイダスを、プロポーザル方式で事業者として選定した。
COMPANY Talent Managementシリーズの選定理由は、単なるシステム導入にとどまらず、導入後も継続的な支援体制が整っている点にあった。サイダスのカスタマーサクセスチームによる伴走型のサポート体制が、行政組織特有の人事運用に柔軟に対応できると考えられた。
導入プロセスでは、サイダスと酒田市が定例会を通じて継続的に意見交換を行い、行政組織に適した機能開発や運用カスタマイズを進めている。官民連携により、職員の人材情報の一元化と可視化、システム上に蓄積された人材データの多角的分析による最適な人員配置、人事評価業務のシステム化による効率化と人事評価制度の見直しが段階的に実現される見込みだ。
導入効果としては、人事業務の効率化と透明性向上、職員の適材適所配置による行政サービスの質向上が期待される。サイダスに対する評価は、行政特有の課題に柔軟に対応できる伴走型サポート体制が高く評価されており、今後も両者が相互に価値を提供し合うWin-Winの関係を築くことで、より実効性の高いタレントマネジメントの実現を目指す。
酒田市人事担当者は「サイダスが蓄積している知識と経験を提供し、行政特有の人事施策の課題解決に連携して取り組んでいただけることを期待する」とコメントしている。今後の展望として、酒田市は引き続きサイダスと連携し、職員の人材情報の一元化・可視化や人材データの多角的分析を進め、最適な人員配置と人事評価制度の見直しを通じて、行政サービスの質向上と組織力強化を図る。
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