大阪医科薬科大病院、RFIDリストバンドで点滴・注射時の「三点認証」効率化

2025年4月25日06:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 大阪医科薬科大学病院は、点滴や注射時に患者、薬剤、看護師の3点に誤りがないかを認証する「三点認証」業務向けに、RFIDリストバンドとこれを活用した非接触認証システムを導入した。4月24日、これらのソリューションを提供したサトーヘルスケアなどが発表した。

 同病院の三点認証では従来、バーコードリストバンドを使っていたが、近接での読み取りが必要で、湾曲したバーコード読み取りに手間がかかる、患者の睡眠を妨げるケースがあるなどの課題が顕在化していた。そこで、患者に負担をかけずに正確に認証でき、かつ医療スタッフの業務負荷を軽減できるソリューションとして、RFIDを活用したリストバンドと認証システムの導入を決定した。非接触で読み取りが可能であり、患者が眠っていても認証できる点を評価した。

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RFIDリストバンドの利用イメージ

 RFIDリストバンドの導入により、点滴確認業務の所要時間は従来の5分の1に短縮され、医療スタッフは患者ケアにより多くの時間を充てられるようになったという。また、患者を起こさずに認証できるため療養環境の改善にもつながっているほか、看護師の心理的負担も軽減できたとしている。さらに同病院は、非接触認証による誤投薬のリスク低減や医療インシデントの抑止にも寄与していると評価する。

ニュースリリース