松吉医科器械が経営改革を支えるシステム基盤として、2023年12月SAPのパブリッククラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」を採用した。
松吉医科器械は医療機器や理化学機器の専門商社として、メーカーと販売先であるディーラーを通じて全国の医療施設や医療従事者を支援している。同社は2028年までにウェルネス領域において顧客に支持されるソリューションを目指すという中期経営計画の一環として基幹システムの刷新を進めていた。
2000年初頭から運用してきたAS/400ベースの基幹システムを刷新するにあたり、同社は迅速な意思決定につながる現場数字のリアルタイムな可視化、業務の標準化による生産性向上、柔軟なシステム間連携、事業拡大に対応できる高い拡張性を主要な要件として掲げていた。
これらの要件を満たすソリューションとしてSAP S/4HANA Cloud, public editionの採用を決定した。プロジェクトは中堅中小企業向けSAPソリューションの実績が豊富なフリーダムが担当。Fit to Standard手法を採用し、豊富なテンプレートを利用することで、コスト抑制にも成功した。
新システムでは、SAP S/4HANA Cloudの財務会計、管理会計、販売管理、購買・在庫管理などの各モジュールを活用し、周辺システムとも連携する予定だ。まずメーカー事業から段階的に導入を開始し、EC事業や卸売事業へと展開していく計画となっている。
松吉医科器械は本システム導入により、経営の可視化と意思決定の迅速化、業務効率の向上、そして将来の事業拡大への対応力強化を図る。
ニュースリリースURL
https://news.sap.com/japan/2023/12/1211_matsuyoshi-s4-public-cloud/