小川建設は、基幹業務システムとして内田洋行ITソリューションズ(ITS)の建設業ERPシステム「PROCES.S(プロセス)」を導入した。9月4日、ITSが事例を公開した。従来システムの老朽化に伴う属人化を解消し、データをリアルタイムに把握できる環境を整備した。月次管理や決算にかかる作業時間を大幅に削減し、現場や経理部門の負担軽減につなげた。
小川建設は1909年創業の建設会社。企画から設計、施工、メンテナンスまでの一貫体制を敷き、新築工事のほかリノベーションや大規模修繕などを手掛けている。近年は首都圏を中心としたマンション建築に強みを持つ。
同社では、30年以上にわたり独自に構築したオーダーメイドのシステムをオンプレミス環境で運用してきた。しかし、保守終了の期限が迫っていたことに加え、特殊な操作方法や画面設計が多く、業務の属人化が深刻な課題となっていた。システム障害が発生した際に対応できる担当者が限られ、月末の経理処理に遅延が生じるケースもあった。また、手動で同期処理を行わなければデータが更新されない仕組みであったため、最新の原価状況などをタイムリーに確認できない点も課題に挙がっていた。
そこで同社は、業務の属人化を解消し運用を円滑化するため、システムの刷新を決断。開発期間を長期化させることなく導入でき、建設業特有の業務要件に適合するパッケージ製品としてPROCES.Sを選定した。
新システムの稼働により、ネットワーク環境があれば場所を問わずシステムへ接続できるようになり、特定端末や担当者に依存していた業務の属人化が解消された。データがクラウド上で即座に反映されるため、最新情報をリアルタイムで把握できる体制も整った。さらに、従来の締め作業で発生していたシステム停止が不要になったことで、月次管理や決算業務の工数が圧縮され、経理部門だけでなく現場の業務負担軽減にも寄与している。