おのざき、freee導入で16年連続赤字から黒字化 給与計算を30分に短縮

2026年4月14日23:16|ニュースCaseHUB.News編集部
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 鮮魚の小売や卸売を展開するおのざきは、バックオフィス業務の効率化と経営状況の可視化を目的に、フリーのクラウド型ソフト「freee会計」および「freee人事労務」を採用した。4月14日、フリーが発表した。属人化していた事務作業をデジタル化することで、1日がかりだった給与計算を約30分に短縮。迅速な経営判断が可能になったことで、16年連続の赤字から黒字化を達成した。

 1923年創業の老舗鮮魚店であるおのざきは、震災やライフスタイルの変化により倒産寸前の経営危機に直面していた。2020年に4代目代表に就任した小野崎雄一氏は、再建にあたりバックオフィス業務の劇的な効率化が不可欠であると判断。当時は紙と表計算ソフトによるアナログな運用が主流で、情報の遅れと業務の属人化が経営改善の障壁となっていた。こうした中、Web広告で見かけた「経営を軽くする」というメッセージに強く惹かれたことに加え、ちょうど当時の顧問税理士との契約終了のタイミングが重なったことが後押しとなり、従来の指定システムからの脱却を決意。新たな会計、人事労務ソフトとして、freeeプロダクトの導入を決めた。

 導入後は、直感的な操作性により経理・労務未経験のスタッフでも即戦力として運用できる体制を構築した。月次決算の早期化も実現し、従来は翌月末までかかっていた損益計算書の確定を翌月15日まで短縮。最新の数字に基づいたスピーディーな業務改善が可能となった。

 また、業務改善プラットフォーム「kintone」とAPI連携させることで、現場での入力データがそのまま会計に反映される仕組みを構築している。こうしたシステム連携による現場ファーストのDX推進に加え、freeeの直感的なUIにより経理未経験のスタッフでも問題なく運用できるようになった。「freee人事労務」と「freee会計」を組み合わせにより全体的な業務効率化が進んだことで、以前は6名体制だったバックオフィス担当者を2〜3名へと縮小し、浮いたリソースを経営改善業務へ充てることに成功した。

 同社は、業務の難易度が下がったことで事務部門のジョブローテーションを推進し、多能工な人材育成にも注力している。小野崎氏は、スマホでいつでも会社の情報を把握できるfreeeを、意思決定を支える「第2の左脳」と評価。今後は強固なデジタル基盤を活かし、「街をもっと多彩に、もっと面白く」というミッションの体現に向けて変革を加速させる。

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