LINEヤフーは、外回り営業向けAIエージェント「UPWARD」を採用した。4月14日、システムを提供するUPWARDが発表した。2026年6月に提供を開始する飲食店・理美容業界特化の新サービス「LINEレストランプラス」および「LINEビューティープラス」の加盟店開拓を支えるAI営業基盤として活用する。全国80万を超える店舗への効率的な普及を目指し、外回り営業の活動データを資産化するとともに、訪問効率の向上を図る。
LINEヤフーは、店舗事業者のデジタル化支援として、新たな販促・予約体験の提供を目指している。サービスの成長には魅力的な加盟店の拡充が不可欠だが、従来の営業活動では訪問先の最適化や商談履歴の管理、チーム内での情報共有に課題があった。1日10件以上の訪問に加え、電話対応や事務作業が重なる新規開拓の現場では、営業データの入力が後回しになりやすく、実態把握や戦略立案の障壁となっていた。
UPWARDの採用にあたっては、位置情報とCRM(顧客関係管理)を連携させることで活動の可視化と効率化を同時に実現できる点や、現場担当者にとっての使いやすさを評価した。特に、モバイルアプリのAIによる訪問の自動記録機能や、名刺スキャン機能を活用することで、重要な現場データをSalesforceへ自動的に蓄積できる点を重視している。
また、マッピング機能を活用し、サービス未加入店舗を「検討中」などのステータスごとに地図上で色分け表示する運用も開始する。これにより、移動時間を最小化する訪問計画の立案が可能になり、訪問漏れや担当者間の重複を防止できる。突発的な空き時間にも近隣店舗への効率的なアプローチが可能になり、訪問数の最大化と成果の向上に寄与する。
LINEヤフーのプロダクトマーケティング2ユニット長を務める川代宣雄氏は、「質・量ともに継続的な加盟店開拓が欠かせない。UPWARDの活用を通じて営業の生産性を向上させ、加盟店とのパートナーシップを強化することで、ユーザーと店舗双方にとって価値あるサービスを提供し続けたい」としている。