JRA、競馬情報アプリ「JRAアプリ」の認証基盤にOracle Cloud Infrastructureを採用

2024年9月9日08:20|ニュースリリース公開日 2024年1月18日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 JRA(日本中央競馬会)は、2023年9月22日からサービス提供を開始したスマートフォンアプリ「JRAアプリ」の認証サービスに「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を採用した。オラクルが2024年1月18日に発表した。

 JRAは、より便利に競馬情報をユーザーに提供するために、スマートフォン用の「JRAアプリ」を新たにリリースしている。「JRAアプリ」は、出馬表やレースライブ動画など、多様なコンテンツや機能を無料で利用でき、2023年末時点で約70万人が登録している。「JRAアプリ」は、増加が見込まれる100万人規模のユーザーに対し、安全かつ容易なサービス利用を提供するために、OCIのIDaaS「OCI Identity and Access Management(IAM)」を活用する。

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JRAアプリの画面イメージ

 JRAアプリの認証サービス選定では、セキュリティ強化のための多要素認証、ユーザー管理用データの保護、データ・レジデンシーなどの要件があった。また、ユーザー登録の敷居を下げ、定着度を向上するため、ブランドに合わせカスタマイズ可能なログイン画面、アクセス集中時の迅速な認証基盤の強化も求められていた。JRAでは複数のクラウドサービスやIDaaS製品を検討し、OCI IAMが要件を標準機能ですべて満たし、ISMAPやSOCなどの国内外の各種コンプライアンスに準拠した国内リージョンから低価格で利用可能なことを評価した。また、100万人の利用を想定した大規模ユーザーの認証管理でも実績があることから選定している。

 JRAは、OCI IAMのモバイルアプリケーション認証、多要素認証、詳細なパスワードポリシー、各種属性変更の機能を活用することでユーザーの利便性向上およびセキュリティ強化を実現している。またこれらの認証連携や多要素認証などの各種機能をすぐに使えるサービスとして提供しているため、システム管理者・開発者・運用者のID管理や認証管理に関連した作業負荷を軽減した。

 JRAは、NECネッツエスアイと日本オラクルのコンサルティング部門の支援のもと、約4カ月間でJRAアプリの認証管理基盤の構築を完了した。オラクル・コンサルティングがこれまで手掛けてきた認証管理基盤の導入プロジェクトの経験を活かし、モバイル・アプリ特有のセキュリティ要件やユースケースと実装ノウハウを提供した。

 JRAは、「JRA初の公式スマホアプリ『JRAアプリ』は、より便利に競馬情報をお届けすることを目的としてリリースしました、多くのお客様とJRAとをつなぐ新しいツールです。アプリをリリースした秋は、GIレースが毎週のように行われる競馬のハイシーズンです。天皇賞やジャパンカップ、有馬記念といった注目度の高いレースも開催され、大変多くのお客様からのアクセスが見込まれていました。OCI IAMにより、大規模なアクセス認証にも安定した性能で認証を確実に行うことができ、今後増加するアプリユーザーにも安心な利用を提供できる環境を整備できました。安価な価格により導入・利用コストを抑えつつ、豊富な機能とオラクル・コンサルティングの実装ノウハウを活用させていただくことで、短期間で実装することができたことに大変感謝しております。」とコメントしている。 

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