LayerXは「Safie(セーフィー)」のクラウドカメラを本社オフィスに導入した。2024年11月15日、セーフィーが発表した。
LayerXは2024年5月に本社オフィスを移転したことを機に、セーフィーのクラウドカメラを導入した。導入の背景には、組織における情報セキュリティを管理するための仕組みのISMS(ISO27001)最新バージョンへの対応がある。最新バージョンでは、2025年10月までにオフィス内の物理的なセキュリティ対策として、防犯カメラや警備員の配置が求められる。LayerXは自社の規模に警備員の常駐は合わないと判断し、クラウドカメラの導入を決めた。
複数のサービスを比較検討した結果、カメラ設置やビューアー操作のしやすさ、管理面の利便性に加え、コストパフォーマンスの良さからセーフィーを採用した。セーフィーのクラウドカメラは、受付や外部との出入口を中心に複数台設置されている。防犯対策としてだけでなく、日常業務にも活用されており、総務部門は受付業務にセーフィーを活用して業務効率化を実現した。受付に設置したカメラの映像を6階の執務エリアのPCから確認できるため、総務担当者はフロアを移動することなく来客対応が可能になった。宅配便などのルーティンワークは総務担当者が対応し、クライアントや関係会社、入社初日の来客には適切な担当者が対応することで、スムーズな来客対応を実現している。
さらに、Safie Oneの双方向通話機能を活用して、受付対応の効率化も実現した。通話で対応可能な用件であれば、来客を待たせることなく対応を完了できる。この機能により、受付に内線専用の電話を設置する必要がなくなり、経費削減にもつながった。通話機能は音声もクリアで、1日1件ほどの頻度で活用されている。また、在宅勤務時でも受付業務の補助が可能になった。
セーフィーの管理はコーポレートエンジニアリング部門が担当している。映像の閲覧権限を管理しており、主にコーポレートエンジニアリング室と経営管理のメンバーが閲覧可能となっている。セーフィーはカメラごとに閲覧権限の設定・変更が可能であるため、必要に応じて割り振りを行っている。
カメラを一括管理できるツール「Safie Manager(セーフィーマネージャー)」を活用することで、安全かつ効率的な管理を実現している。Safie Managerは「シングルサインオン(SSO)」と「ディレクトリ連携」に対応しており、LayerXの環境で管理されているアカウントでのユーザー認証とグループ情報の同期が可能となっている。これらの機能により、管理コストの負担軽減につながっている。
ビューアーの操作性も高く評価されている。映像内でモーションや音声を検知した際にタイムライン上にイベントフラグが立つため、効率的に映像を見返せる。受付業務では、時間を遡ったり、映像を拡大したり、通話したりする機能が活用されている。直感的に操作できるため、社員へのオリエンテーションなしでスムーズに利用されている。
LayerXコーポレートエンジニアリング室の篠嵜洸氏は、「LayerXはオフィス移転を機にセーフィーを導入し、ISMS(ISO27001)の最新バージョンにも対応できました。使い始めてみて、管理者の立場から役立つ機能がありました。とくにSafie Managerのシングルサインオン(SSO)やディレクトリ連携はアクセス権の管理を効率よく、抜け漏れなく行えます」とコメントしている。