七十七銀行がNTT Comのゼロトラストソリューション導入 利便性と安全性の両立図る

2024年11月8日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 七十七銀行は、業務システムにNTTコミュニケーションズ(NTT Com)のゼロトラストソリューションを導入した。セキュリティ対策を強化した上で業務を効率化する環境を整備したという。11月7日、NTT Comが発表した。

 地域金融機関を取り巻く環境は近年大きく変化している。少子高齢化、人口減少による市場の縮小、顧客のライフスタイルの変化やデジタルテクノロジーの浸透による競争環境の変化への対応などに限られた人的リソースで対応するためには、デジタル化やデータ活用による業務効率化を避けては通れない状況だ。

 七十七グループもそうした課題意識のもとに情報システムの再構築を進めており、利便性と安全性を両立するためのセキュリティ対策の一環として、NTT Comのゼロトラストソリューションを導入した。

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ゼロトラストソリューションのイメージ

 今回導入するゼロトラストソリューションは、行員が利用する端末、ネットワーク、セキュリティ、運用サービスで構成される。行内業務用端末として、従来のシンクライアント端末に加えて一部にセキュリティ対策を強化したファットクライアント端末を導入した。ネットワークへの常時接続を必要とせず、従来比で快適な業務環境を提供することで業務時間の短縮を図る。

 ネットワークはNTT Comの閉域サービス「Arcstar Universal One」を基盤としているインターネットへの接続にはクラウド型のUTMとプロキシを導入することで、インターネット接続の安全性を担保するという。これにより、SaaSなど外部サービスへのセキュアなアクセスを実現する。さらに、NTT Comが提供する総合リスクマネジメントサービス「WideAngle」によりSOCの常時監視体制を構築し、セキュリティリスクが発生した際には即座に検知、隔離し、専門家集団による原因分析を行うとしている。

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