東海理化がVMwareからNutanixに移行 システム環境の拡張性と安定性向上図る

2025年1月30日11:05|ニュースCaseHUB.News編集部
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 東海理化は、Nutanix(ニュータニックス)が提供するハイブリッドクラウドインフラ構築ソリューション「Nutanix Cloud Platform」を採用した。1月29日、ニュータニックス・ジャパンが発表した。柔軟な拡張性を持つ安定したシステム基盤を構築し、ビジネスアプリケーションの迅速な導入と運用効率の向上を図る。

 自動車部品の製造を主力事業とする東海理化は、自動車業界の技術革新や新興市場でのビジネス拡大を受け、製品開発力、生産力、販売力の強化に注力している。そうした取り組みの一環として、自動車部品製造で培った技術を応用したB2C新規事業の開拓、SaaSを活用したスタートアップ企業との連携、B2C環境の構築など、新規事業向けプラットフォームの立ち上げを加速させることになり、柔軟な拡張が可能なプラットフォーム製品の導入を検討。Nutanix Cloud Platformの採用を決めた。

 Nutanix Cloud Platformの採用にあたっては、ソフトウェアとハードウェアがワンレイヤーであることと、既存の業務システムの稼働環境に比べて将来的な機能の拡充などに期待が持てる点を評価したという。同社は従来、VMwareを利用したレガシーな仮想環境で250台のサーバー群を運用してきたが、CPUやストレージなどハードウェア間が無通信状態になるといった環境に起因するトラブルが多発していた。また、同時期にBroadcom(ブロードコム)によるVMware買収が進み、担当者が「将来への危機感を持った」こともNutanix Cloud Platformへの移行を後押ししたとしている。

 2023年から順次Nutanix Cloud Platformへの切り替えを進めており、現在は約150台をオンプレミスのNutanix Cloud Platform上で、約100台をパブリッククラウド上で運用している。従来の環境では新規ビジネスアプリケーションの導入に多くの時間を要していたが、Nutanix Cloud Platformの導入後は、オンプレミス、クラウドを問わず、同等のスピード感と柔軟な拡張性を実現し、運用効率も向上したという。また、システム基盤としての安定稼働という観点でも、既存環境の課題を解決できたと東海理化は評価する。

 今後は、社内業務効率化に関わる既存の社内アプリケーションについてもNutanix Cloud Platformで展開していく計画だ。また、Nutanix Cloud Platform上の仮想マシン、Kubernetesアプリケーション、データのポータビリティを生かし、状況に応じてアプリケーション環境の最適配置も進める意向だ。

ニュースリリース