戸田中央メディカルケアグループ、Nutanix導入で29病院のシステム共通化と運用負荷軽減を実現

2024年9月5日17:42|ニュースリリース公開日 2023年9月20日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 戸田中央メディカルケアグループ(TMG)は、医療ITシステムの共通化、標準化を目的に、Nutanixの「Nutanixクラウドインフラストラクチャ(NCI)」を導入した。2023年9月20日、Nutanixが発表した。

 TMGは、1都4県に29病院、6つの老人保健施設、特別養護老人ホーム、クリニック、健診センター、訪問看護ステーションなど、合わせて119カ所の関連事業所を展開している。多様な医療機器が部門システムに接続されているため、システム更改の度に巨額な投資が必要となり、セキュリティを含む管理上の問題も頻発していた。

 TMGは、医療DXの推進、厚生労働省が推進する医療情報ガイドラインに記載されるランサムウェア対策やBCP対策、TMG内のIT標準化による診療業務の効率化とスケールメリットを活かした医療機器・材料のコスト適正化を図る必要があった。TMGは、ITの運用管理のシンプル化、グループ内でのインフラ管理を実現する仕組み作り、耐障害性に優れたアーキテクチャの選定を急務としていた。

 NCIは、クラウドベースとオンプレミスのハイブリッド型で、セキュリティとプライバシー保護を最優先に構築されている。Nutanix導入以前は、実績不足から不安を抱いていたが、TMGグループ最大の病院で大きなトラブル無く稼働させることができたため、他の病院にも展開した。Nutanix導入後、アプリケーションや仮想マシン、サーバー、ストレージを一元的に管理することで運用の簡素化を実現し、障害の発生がなく、シンプルな管理画面により全体のIT計画が妨げられることなく進行できている。

 以前は、各病院のITスキルにはばらつきがあり、システム不具合による対応遅れなどが診療業務に影響する問題があったが、Nutanixのソフトウェアによる自己修復機能や無停止でのアップグレードなどで、効果的で実質的な対策が可能になった。標準仕様で高レベルのセキュリティがビルトインされていることも、BCP対策として有効に機能している。

 TMGは今後、所属する各病院関連施設のシステムを段階的に導入し、システム統合による運用管理の効率化と、限りあるIT人材の集中配置を実現していく。TMG全体のシステムの安定稼働(無停止運用)とセキュリティ強化を引き続き実現し、安全安心な医療体制を地域に提供していく。