フルキャストホールディングスは、全国198拠点の約3000台のPCにデジタルアーツのWebセキュリティ製品「i-FILTER」を導入した。8月3日、デジタルアーツが導入事例として公開した。
フルキャストホールディングスは、人材総合サービスの提供に加え、人材サービスと親和性の高い給与計算代行サービス、マイナンバー収集・保管サービスといった各種BPOサービスを提供するグループ会社を傘下に置く持株会社でもある。
777万人の登録スタッフなど多数の個人情報を保有する同社では、さまざまなセキュリティ対策を実施している。メールのリンクや検索サイトなどから危険なWebサイトへのアクセスを防ぐため、2022年にWebセキュリティ製品i-FILTER Ver.10を導入した。i-FILTERは、有害情報や業務に関係のないWebサイトの閲覧を防ぐフィルタリングに加え、外部からの攻撃、内部からの情報漏えいも防ぐ製品。全国198拠点の従業員が使う約3000台のPCでi-FILTERを活用している。
同社は、i-FILTERの「ホワイト運用」を活用している。「ホワイト運用」とは、デジタルアーツのデータベースに未登録で接続の安全性が確認できていないURLや脅威情報サイト、改ざんサイトをブロックし、デジタルアーツが安全と判定したWebサイトのみアクセスできる仕組み。また同社はホワイト運用に加え、カテゴリによるフィルタリング、ブラックリストやホワイトリストも活用している。グループ会社や部署ごとのフィルタリング設定が可能で、特定の部署だけ閲覧許可などの運用をしている。管理画面も日本語で使いやすいと評価されている。
i-FILTERは、業務用IDと個人用IDが分かれているサービスにおいて、個人用アカウントの利用を制限することが可能。フルキャストホールディングスで利用しているメールでは、業務用アカウントのみログイン可能としており、シャドーIT対策として役立っている。また、Webサービスごとの操作を制御する「Webサービス制御」を活用し、法人向けのオンラインストレージの利用を許可している。一方で情報の持ち出しが発生するリスクを防ぐため、個人向けのオンラインストレージはブロックしている。
全体のアクセス動向や個別ユーザーの動向などのレポートとアクセスログ解析をグラフで確認できるレポーティング機能も活用している。ログはトラフィック量が増えた時などに確認しており、どんなWebサイトを閲覧しているのか順位付けして見ることができ、i-FILTERをトラフィック量の分析にも活用している。
ニュースリリースURL
https://www.daj.jp/webtopics/1028/