馬淵建設、パスワードレス認証とデバイス制御でセキュリティ強化と業務効率を向上

2025年6月30日23:16|ニュースCaseHUB.News編集部
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 馬淵建設は、業務効率化とセキュリティ強化を目的に「CloudGate UNO」を採用した。CloudGate UNOを提供するインターナショナルシステムリサーチが6月25日に発表した。

 馬淵建設は、神奈川県を中心に建築・土木事業を展開する総合建設企業で、近年は内製サービスのクラウド化や建設業向けクラウドサービスの導入を進めてきた。その一方で、利用サービスの増加に伴い、ID・パスワード管理の煩雑化やパスワード使い回しによるセキュリティリスクの高まり、パスワード再設定など管理者の工数増加が課題となっていた。さらに、現場でのスマートデバイス利用拡大により、キッティングやリプレイス時のパスワード再設定作業も負担となっていた。

 こうした状況を受け、経営層からの「SSO(シングルサインオン)導入」の要請をきっかけに、複数のサービスを比較検討。端末ごとにデバイス証明書を発行できることを絶対条件とし、営業対応や機能面での優位性、導入後のサポート体制を評価しCloudGate UNOの採用を決めた。

 導入では、全ユーザーに対してデバイス証明書を配布し、PCとスマートフォンで端末制御を実施。iPad用にも追加で証明書を購入した。Windowsパソコンでは顔認証によるパスキー認証、iPhoneやiPadでは認証アプリを使った生体認証を採用し、派遣社員や一部端末ではUSBセキュリティキーを活用するなど、利用環境に合わせた認証方式を整備した。導入時は手順書や動画を用意し、ユーザー自身による初期設定を促進。部署内のICTリテラシーが高い社員のサポートも得て、段階的かつ負荷の少ない展開を実現した。

 認証の入口をSSOに集約し、デバイス証明書とパスキー認証の組み合わせで強固なセキュリティ環境を構築。これにより社内ユーザーの98%強がパスワードレス認証を利用し、パスワード関連のヘルプデスク業務は導入前の17〜20%からゼロに減少した。キッティングや問い合わせ対応の工数も大幅に削減され、私有端末からのアクセス制御も実現した。

 馬淵建設では今後、パスキー認証対応サービスの拡大やユーザーがより使いやすい仕組みへの進化を期待している。また、長年培った伝統と技術力を基盤に、今後も安全・快適な社会インフラ構築を目指し、最新のIT活用による事業継続と成長を図っていく。

ニュースリリース


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