北野エース、基幹システム刷新で店舗の個性と業務標準化を両立

2025年7月23日20:47|ニュースCaseHUB.News編集部
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 食料品専門店「北野エース」を運営するエースは、店舗業務の効率化とデータに基づいた店舗運営の高度化を目的に、小売業向け基幹システム「CHAINS Z」を採用した。7月23日、CHAINS Zを提供するテスクが発表した。新システムの導入により、全店舗の単品管理によるデータ可視化や発注業務の自動化を進め、各店舗が売り場づくりや接客に注力できる環境を整える。

 エースは、スーパーマーケットが進出しにくいニッチ市場をターゲットとし、全国に111店舗を展開している。事業の成長に伴い、従来の店舗運営に限界を感じていたことから、業務改革と効率化の推進を決断した。同社は各店舗に裁量を持たせた個性的な店づくりを強みとする一方で、全社的な意見集約が難しく、以前のシステム刷新では十分な効果を得られない課題があった。

 今回のシステム刷新プロジェクトでは体制を見直し、現場の裁量とスピード感を維持しながら、業務の標準化と見える化を両立できるシステムとしてCHAINS Zを評価し、採用を決めた。

 新システムの導入で、全店舗の単品管理が数字で可能になり、データに基づいた売上や商品の売れ筋、店舗間の比較情報をリアルタイムで確認できるようになった。これにより、従来は感覚に頼りがちだった品揃えや商品の改廃業務を、客観的なデータに基づいて顧客ニーズに即して行えるようになった。

 店舗業務の面では、非効率な事務作業が削減され、従業員が売り場づくりや接客といったコア業務に注力できる環境が整備された。これまで煩雑だった棚札の改廃発行は、マスター情報の変更や棚割情報から自店舗に必要な分だけが自動で出力される仕組みになった。また、新たに導入したタブレット端末(EOB)では、棚割の順番通りに商品情報が表示されるため、従業員は売り場とバックヤードを往復することなく、売上や仕入れなどの実績データを参照しながら効率的かつ正確に発注業務を行える。

 さらに、一部店舗で導入した自動発注機能により、発注作業の工数削減にも効果が出ている。タブレット上に推奨発注数が自動で表示され、従業員はその内容を確認するだけで作業が完了する。発注点は平均的な売れ行きに応じて自動で調整されるため、顧客に対して常に最適な在庫量で商品を提供できるようになった。エースは、これらの効果により、顧客満足度の向上と持続的な成長を目指す。

ニュースリリース


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