NTTデータ、金融サービス「ANSER」のAPI基盤にKong採用 安定稼働とDX加速へ

2025年11月6日22:03|ニュースCaseHUB.News編集部
x
hatebu

 NTTデータは、各種金融業務の自動化サービス「ANSER」の中核を担うAPI管理基盤サービスに、KongのAPI管理プラットフォームを採用した。11月6日、Kongが発表した。ミッションクリティカルな金融サービスのパフォーマンスと安全性を高めることが目的だ。同社は、システムの俊敏性と堅牢性を両立させ、安定した金融サービスの提供とデジタルトランスフォーメーション(DX)のさらなる加速を支援していく考えだ。

 ANSERは1981年から提供されているサービスで、金融機関の窓口やATMで行っていた残高照会や入出金明細の連絡、振込・振替などの金融取引を、会社や自宅、外出先などから利用できるようにするものだ。固定電話、携帯電話、パソコンなどさまざまな端末から利用でき、45年以上にわたる信頼と実績に基づいており、全国で700以上の金融機関に利用されている。利用金融機関はセンター設備やソフトウェアを共同利用することで、システムコストの負担軽減を図れる。また、堅牢なネットワークシステムにより高トラフィックに対応でき、短期間で新しいサービスの提供が可能である。

 NTTデータは、従来のAPI管理システムに代わる新たなAPI基盤の構築にあたり、複数製品との比較検討を実施した。その結果、Kongは柔軟性、拡張性、信頼性の観点から最適な選択肢として評価され、機能性、拡張性、運用性のすべてで最高評価を得た。また、Kong日本法人による密接な技術支援を含む総合的なサポート体制も採用の決め手となった。

 Kongは、世界中の金融機関、通信キャリア、政府機関などのミッションクリティカルな環境で実績がある。ゼロダウンタイム、高可用性、セキュリティを標準で備えたエンタープライズ設計である点、API開発・運用のベストプラクティスを体系化した製品構成である点、APIの統合管理ができる唯一のAPIマネジメントプラットフォームである点などが評価された。これにより、NTTデータは、堅牢かつ高可用性を備えた金融サービスを支えるAPI基盤を実現し、今後のパフォーマンスと安全性の向上を加速させる。

20251106_ntt.png
ANSERにおけるKong利用の概要

 NTTデータは、今回のKong APIプラットフォームの導入を通じて、ANSERも含めた金融インフラとして求められる高い可用性と俊敏性を兼ね備えた次世代API基盤の構築を共に進める。2026年6月にはAPI Gateway機能の先行リリースを予定している。

ニュースリリース