ベルトラは、現地体験型アクティビティ専門予約サイト「ベルトラ」の入稿画面において、UI/UX改善ツール「Onboarding」を採用した。12月19日、Onboardingを提供するSTANDSが発表した。サイトに掲載するツアー情報の更新作業を効率化することで、運営スタッフの負担を軽減するとともに、提携事業者の利便性向上を図る。
ベルトラは、世界150カ国におよぶエリアの2万2000種類以上のオプショナルツアーを取り扱う専門予約サイトを運営している。サイトには9000社を超える事業者が参画しているが、国内外のツアー情報は日程や価格、規約などの変動要素が多く、設定項目も多岐にわたる。従来、情報の掲載や更新には煩雑な入力作業が必要であり、事業者が自力で対応することが難しかった。そのため、同社スタッフがページメンテナンスの9割以上を代行しており、オペレーション負荷とサポート工数の増大が大きな課題となっていた。
こうした背景から、ベルトラは事業者が自ら情報を更新できる環境を整えるため、管理画面の操作権能を解放するプロジェクトを発足。操作を補助するナビゲーションツールとしてOnboardingを選定した。採用にあたっては、エンジニアによる開発工数をかけずにスピーディーなUI/UX改善が可能である点や、直感的に操作できるシンプルなインターフェース、現場でリアルタイムに設定をチューニングできる柔軟性を評価した。
Onboardingの導入により、入稿画面にはガイドに従うだけで操作を進められるチュートリアル機能が実装された。これにより、事業者が営業担当者のサポートを介さずに、自ら正確かつ迅速に情報を更新できる体制を構築した。
導入の効果として、現場の業務効率は大幅に改善されている。事業者が不明点をその場で解消できるようになったため、カスタマーサポートへの問い合わせ削減につながった。また、これまで情報の更新対応に費やしていたスタッフのリソースを、新規のセールス活動や販促施策の立案といった攻めの業務へ転換できている。
ベルトラ オーバーシーズマーケティング&パートナーシップ部マネージャーの田頭氏は、課題解決と利便性向上のためにOnboardingの導入を決めた。開発を介さず現場でリアルタイムに改善を継続できる点を重宝しており、定量的な活用実績にも成果が見え始めている。創出されたリソースを来年度のセールス活動に充て、ビジネス成長につなげたいと話している。
また、同部の曽我氏は、「多機能でありながらUIがシンプルで、事業者からも視覚的に分かりやすい」と好評を得ている。今後は機能を一層活用し、工数削減だけでなく、販促施策のスピードと精度を高める取り組みも広げていきたいと語っている。ベルトラは今後、Onboardingを活用した操作サポートをさらに強化し、掲載情報の鮮度を高めることで、旅行者にとってより安心で便利な予約体験の実現を目指す方針だ。