誠馨会、AIクラウド活用で請求業務を効率化 既存帳票のまま電子化、郵送コスト削減

2026年2月3日22:32|ニュースCaseHUB.News編集部
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 医療法人社団誠馨会は、企業向け健診の請求業務効率化を目的に、LayerXが提供するAIクラウドサービス「バクラク請求書発行」を採用した。2月3日、LayerXが発表した。高度なAI-OCRを活用することで、既存の帳票レイアウトを維持したまま電子送付を実現し、郵送コストの削減と業務スピードの向上を目指す。

 千葉県を中心に急性期病院や介護老人保健施設など約10施設を運営する誠馨会は、なかでも新東京病院において循環器内科や心臓血管外科で全国トップレベルの医療を提供している。同病院では予防医学にも注力しており、巡回企業健診やドック健診に伴う請求書の発行枚数が膨大になっていた。従来は請求書の大部分を郵送で対応しており、印刷、封入、投函にかかる時間とコストが大きな負担となっていた。

 また、企業ごとにExcelで作成された複数の帳票フォーマットが存在していたことも課題だった。現場では現在の運用を変えることへの抵抗感が強く、電子化が進まない要因となっていた。さらに、押印権限を持つ事務長の所在地と健診部門が離れていたため、物理的な回覧や押印待ちによる遅延が発生し、発行までのリードタイムが長期化していた。

 こうした背景から誠馨会は、ITに不慣れな職員でも使いやすく、かつ現行の運用を大きく変えずに導入できる点を評価し、バクラク請求書発行の採用を決めた。選定にあたり、試用期間中の要望が速やかに開発へフィードバックされる体制など、サポート面も決め手になった。

 新システムの導入により、AI-OCRが既存のExcel帳票を読み取り、システム上で再現・分割できるようになった。これにより、現場の慣れ親しんだフォーマットを維持したまま、スムーズに電子化へ移行した。システムから顧客ごとに請求書や案内状を一括メール送付できる仕組みを整えたことで、手作業による郵送業務を撤廃。承認ワークフローもデジタル化され、回覧や押印のために要していた時間は短縮された。

 誠馨会新東京病院経理課の大串氏は、「従来のアナログな対応では労力がかかっており、電子化による効率化が急務だった。バクラクはITが不慣れな職員でも使いやすく、現運用を変えずに導入できる。今後は予防医学部門だけでなく、病院事業全体への展開も検討していきたい」としている。

 誠馨会は今後、今回の導入を皮切りにバックオフィス業務全体のさらなるデジタル化を推進し、職員がよりコア業務に集中できる環境整備を進める。

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