髙松エステート、ビットキーのスマートロック採用で賃貸物件の価値を高め鍵管理も効率化

2025年11月14日00:02|ニュースCaseHUB.News編集部
x
hatebu

 髙松エステートは、物件価値の向上やセキュリティ強化、鍵管理業務の効率化を目的に、ビットキーの暮らしのコネクトプラットフォーム「homehub」とスマートロックを採用した。11月13日、ビットキーが発表した。まずは関東の新築マンションから導入を開始し、オーナーの費用負担を実質ゼロとするサブスクリプションモデルで、賃貸住宅の付加価値向上を図る。鍵管理をクラウド化することで、退去時のシリンダー交換や空室時の内見対応といった管理会社の業務負担を大幅に軽減できる見込みだ。

 髙松エステートは、近年の物件の付加価値を高める動きの中で、共用部のオートロックドアを含めた建物全体のキーレス化が管理会社として取り組むべき重要な施策だと位置付け、検討を進めてきた。また、賃貸管理業界では、キーボックスの暗証番号を悪用した不正利用や物理鍵の紛失などが深刻化しており、オーナーの鍵管理体制強化への関心も高まっていた。

 こうした背景から、同社はクラウドでの鍵管理による業務効率化に加え、サブスクリプションモデルによりオーナーの費用負担を実質なしで導入できる点、内見予約受付システムと連携して自動でワンタイムパスコードを発行できる点などを高く評価し、ビットキーのスマートロックの採用を決めた。

 採用されたスマートロックは、髙松エステートが管理する物件のエントランスと各住戸ドアに設置される。入居者はhomehubのスマートフォンアプリ内で、ICカードや暗証番号など希望する解錠手段を登録して鍵として利用できる。また、アプリから利用日時や回数を指定したデジタルキーを家族や知人に発行できるため、物理鍵の複製リスクや受け渡しの手間がなくなる。退去時には鍵情報が自動で削除されるため、物理鍵の返却も不要となる。これにより、入居者は物理鍵を持ち歩く必要がなくなり、紛失の心配がなくなるほか、解施錠履歴も確認でき、利便性と安心感が向上する。

20251113_takamatsu.png
スマートロックをアプリで解錠する様子

 管理会社側にとっては、鍵管理がクラウドで行えるため、入居者の退去ごとに発生していたシリンダー交換や予備シリンダーの在庫管理が不要になり、業務負担が軽減される。また、空室時の内見や原状回復時にワンタイムパスコードを発行できるため、管理会社のスタッフが物件と店舗を往復する移動時間を削減できる。

 髙松エステート経営企画部営業企画室担当課長の松浦俊治氏は、「今回のスマートロック導入は、オーナーの物件価値向上、入居者の満足度向上につながり、グループ全体の競争力に寄与するものと期待している」とコメントしている。

 今後は、関東の新築物件を皮切りに、既存の管理物件や関西エリアにも導入を拡大していく予定だ。さらに、社内の物件管理システムや内見管理システムとhomehubを連携させ、さらなる業務効率化を目指す。

ニュースリリース