スクウェア・エニックス、全社の翻訳基盤を統一しグローバル連携を効率化

2026年3月3日10:41|ニュースCaseHUB.News編集部
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 スクウェア・エニックスは、全社の翻訳プラットフォームとして「DeepL for Enterprise」を採用した。3月3日、DeepLが発表した。4600名を超える全従業員が利用できる統一された翻訳環境を整備することで、部門を横断した多言語コミュニケーションの円滑化と業務効率の向上を図る。

 スクウェア・エニックスは「ファイナルファンタジー」や「ドラゴンクエスト」といった世界的に支持されるタイトルを多数展開し、グローバルにエンターテインメント事業を推進している。同社では開発や情報システム、パブリッシング、法務などの多岐にわたる部門において、技術設計書やクリエイティブ企画資料、運営関連ドキュメントなど専門性の高いコンテンツを日常的に扱っている。そのため、開発プロセスのあらゆる段階で正確かつ迅速な翻訳が不可欠な状況であった。

 しかし、導入前は部門ごとに異なる翻訳ツールが使用されていた。このため翻訳品質にばらつきが生じていたほか、セキュリティやガバナンスの観点でもIT管理が複雑化しており、全社で安全に利用できる統一的な翻訳基盤の構築が課題となっていた。

 こうした課題を解決するため、同社はDeepL for Enterpriseを選定した。選定にあたっては、DeepLの翻訳精度と言語理解能力に基づく品質に加え、エンタープライズ向けの堅牢なセキュリティ、アカウント統合やシングルサインオン(SSO)構築を含む包括的な支援体制を評価した。

 全社導入により、デスクトップアプリやブラウザ拡張機能、オフィスソフトとの連携ツールを活用した一貫性のある翻訳ワークフローが確立された。これにより多言語情報へのアクセスが容易になり、部門間のコラボレーションが従来よりも円滑に進むようになっている。特に欧州などの海外チームとのやり取りにおいて、技術文書や仕様書といった開発情報の交換がスムーズになり、グローバルプロジェクトにおける調整負担が軽減されている。

 セキュリティ面では、入力内容がAIモデルの学習に使用されない仕組みにより、機密情報を扱う開発や法務の現場でも安全な利用が可能になった。また、全社標準のツールとして認可されたことで、未承認ツール利用によるシャドーITのリスク低減にも寄与している。

 スクウェア・エニックス情報システム部ジェネラル・マネージャーの森竜也氏は、DeepLの翻訳品質は他のツールと比べても際立っていると話す。大量のコンテンツを扱いながらグローバルチーム間で正確に情報を共有する必要がある場面において、一貫したコミュニケーションを支える重要な役割を果たしているという。多言語対応に伴う時間や手間を減らすことで、グローバル展開を素早く進めるための大きな助けになっているとしている。

ニュースリリース