徳島大正銀行が、マネーフォワードの「BANK APP」および「BANK 顧客サポート」の導入を決定したことを、2023年12月、マネーフォワードが発表した。
徳島大正銀行は、デジタル化による顧客サービス向上と業務効率化を目指し、新たなモバイルアプリの導入を決定。マネーフォワードが開発した「BANK APP」は、口座残高や入出金明細の確認、口座開設、資金移動、ローンの借入や返済、住所変更手続きなど、様々な金融サービスをスマートフォン上で提供する。インターネットバンキング契約の有無に関わらず、全ての顧客が利用可能となる。
同行は、顧客の利便性向上とともに、業務効率化も見込んでいる。「BANK 顧客サポート」の導入により、デジタルチャネルを通じた各種手続きの後方事務やマーケティング業務、コンタクトセンター業務のデジタル化・自動化が可能となる。これにより、行員の業務負荷軽減とペーパーレス化の推進が期待される。
新アプリの導入は徳島大正銀行にとって5行庫目となり、2024年冬にリリースされる予定だ。
マネーフォワードは今後、「BANK APP」に振込・送金取引や投資信託の口座開設機能を追加する計画を明らかにした。同時に、セキュリティ機能の強化も進める。FIDO認証(パスキー)の実装により、生体認証を用いた安全な資金移動が可能になる。また、公的個人認証を使用したオンライン本人確認(eKYC)の導入により、投資信託口座開設時の本人確認プロセスが効率化される。
これらの機能強化は、近年増加するフィッシング詐欺やSIMスワップ詐欺などの不正送金被害への対策としても位置付けられる。金融庁が2021年に策定した「マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関するガイドライン」への対応も視野に入れている。
徳島大正銀行は、新アプリの導入を通じて、顧客の利便性向上と業務効率化を同時に実現し、地域金融機関としてのデジタルサービス強化を図る。マネーフォワードは、こうした取り組みを通じて地域全体の金融体験向上に貢献していく方針だ。
ニュースリリースURL
https://corp.moneyforward.com/news/release/service/20231222-mf-press-1/