ニシハラ理工が、ワークフローシステム「X-point」を導入し、150種類以上の紙の帳票をペーパーレス化して意思決定の迅速化を実現した。2月27日、ワークフローソリューションベンダーのエイトレッドが発表した。
半導体や電子部品のめっき加工事業を手掛けるニシハラ理工は、紙の帳票に起因する意思決定の遅れなどの解消を課題としていた。具体的には、遠隔拠点を含めたすべての拠点で申請業務に紙の帳票を利用していたこと、佐賀工場からの申請には承認決裁まで2週間を要するなど意思決定が遅滞していたこと、入力作業や紙の帳票の保管などアナログな業務が数多く残存していたことが挙げられる。
これらの課題を解決するため、ニシハラ理工はX-pointを導入した。システム選定にあたっては、限られた人員でも運用できる保守性の高さと、複雑な承認ルート設定にも対応可能な柔軟性を重視。X-pointの直感的に理解しやすいUIでマスタメンテナンスを行える点や、自動条件分岐および承認者指定など柔軟に承認ルート設定可能な点を高く評価したという。
現在、ニシハラ理工では150種類以上の申請書をX-pointで運用しており、パート従業員なども含むほぼすべての社員が利用している。これにより、従来の課題であった意思決定の遅れは大幅に解消され、社内便によって承認までに2週間以上を要していた佐賀工場からの申請は、早ければ即日での決裁が可能となった。
ニシハラ理工には、顧客から新たな技術による加工や増産の要望がしばしば寄せられ、解析機器の導入やラインの増設が必要となるケースがある。それには本社経営陣による承認が必須であり、X-pointの導入による意思決定の迅速化は、顧客ニーズに素早く対応し、事業拡大を加速する上でも役立っているという。
また、X-pointの書類制御機能を活用することで、申請業務以外のアナログな業務の見直しも実現し、当初の目的であった全社的なペーパーレス化を大幅に推進している。
ニュースリリースURL
https://www.atled.jp/news/20240227_01/