海上自衛隊がPTCのサービスパーツ管理ツールのServigisticsを採用した。3月6日、PTCジャパンが発表した。
防衛省が掲げる「防衛力整備計画」において、5年以内の防衛力の抜本的な強化が図られている。海上自衛隊では、機動展開能力の向上に資する基盤整備の一環として、PTCのサービスパーツ管理ツールのServigisticsを採用した。
総額6兆円を超える予算が計上されたこのプロジェクトでは、複数の強化分野が示されており、海上自衛隊では、船舶、輸送機、武器などの装備品における輸送力の強化、整備品の保有数や稼働数の最適化、装備品やその部品の確保、正確な管理体制の構築などが重要課題となっている。
こうした背景を踏まえ、海上自衛隊はデジタルデータを活用し、護衛艦や航空機、潜水艦、武器などの装備品に必要な補修部品の最適な配備や調達を目指す。生産性の優れたサプライチェーンを構築することで、防衛装備品の稼働率を高い水準で維持する取り組みを進める。
Servigisticsは、豊富な機能や性能の高さが評価された。既に米国の沿岸警備隊やボーイングに導入されている実績もあり、米国空軍では、装備品の可用性向上を目的とした、高度で複雑なサービスパーツサプライチェーン運営のDXを支援している。こうした事例も、海上自衛隊が使用する際の信頼につながった。
今回のServigistics導入で、海上自衛隊は部隊の機動展開と連携を円滑に行うための基盤整備を完成させ、装備品の輸送力強化を図る。また、整備品の保有数や稼働数の最適化、装備品とその部品の確保、正確な管理体制の構築にも注力する。長年の実績と高度な技術を有する民間企業のソフトウェアデータシステムを活用することで、防衛力の抜本的な強化を目指すこととなる。
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