eBay Japanが運営するインターネット総合ショッピングモール「Qoo10」は、Adyenの決済プラットフォームを採用した。2024年2月26日、Adyenが発表した。Qoo10は、今回の導入により、複雑な決済プロセスの一元管理、最適化を実現し、特に大規模セール開催時における高速で安定的な決済処理体制を構築する。
Qoo10では、年に4回開催される「メガ割」などの大規模セール期間中に、大量の注文が殺到し、決済処理に遅延が生じるケースがあった。決済処理の遅延は、顧客体験の質を低下させるだけでなく、購入手続き途中の離脱、いわゆる「カゴ落ち」によるコンバージョン低下を招くおそれもある。
そこでQoo10は、Adyenの決済プラットフォームを採用して、決済処理の一元管理と最適化を実現した。これにより、メガ割のような繁忙期でも、Qoo10を利用する顧客と店舗双方に対し、高速かつ安定的な決済環境を提供できるようになる。
さらにQoo10は、個人情報漏洩防止と決済承認率向上のため、Adyenのプラットフォームにネットワークトークン最適化機能を実装した。ネットワークトークン化は、クレジットカード情報をトークンと呼ばれる機密性のない文字列に変換することで、安全なオンライン決済を実現するもの。
新しい技術であるネットワークトークン化は、現時点ではすべてのクレジットカード会社が対応しているわけではない。そこでAdyenのプラットフォームでは、機械学習を用いた最適化機能により、トークン決済と従来のクレジットカード番号を用いた決済を自動的に選択することで、決済承認率向上を図っている。
eBay JapanのHead of Japan Controllership 田中裕治氏は、「Adyenが提供するシームレスな決済プラットフォームの実装を決めたのは、高速で安定的な決済処理を実現することで、セール開催期間中であっても、お客さまに快適な買い物体験を提供できると考えたからです。Adyenの決済プラットフォームは今後も、着実に成長するEコマース市場において、安定的な取引環境の提供に大きく寄与すると考えます」と述べている。
ニュースリリースURL
https://www.adyen.com/ja_JP/press-and-media/qoo10