SOMPOケア、動画型実行支援システム「ABILI Clip」を全事業所に導入

2024年9月9日08:30|ニュースリリース公開日 2024年3月1日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 SOMPOケアは、ClipLineの動画型実行支援システム「ABILI Clip」を全拠点約1,000事業所に導入した。従業員約2万人が活用し、従来の対面型研修に加え、動画を活用したハイブリッド体制での人材育成に取り組む。ClioLineが2024年3月1日に発表した。

 介護業界では、深刻化する人材不足に対応するため、職員のスキル向上と適切な研修プログラムの整備が急務となっている。SOMPOケアは「人間尊重」の経営理念のもと、「介護の未来を変えていく」とのスローガンを掲げ、職員の成長と働きがいのある環境づくりに取り組んできた。2016年には業界に先駆け企業内大学「SOMPOケア ユニバーシティ」を設立、2023年には「オンラインキャンパス」を開校するなど人材育成に注力している。

 ABILI Clip導入の背景には、約1000事業所、2万人以上の職員を抱えるSOMPOケアにおいて、経営理念の浸透や統一的な教育体制の構築が課題となっていたことが挙げられる。人材開発部 教育企画サービス課長の渡部一平氏は、「2018年に複数の介護事業者が統合して設立された会社のため、旧社ごとに理念や教育体制が異なる状況でした。そこでSOMPOケアとして、約1000事業所、2万人以上の職員を対象に経営理念の浸透や教育体制を統一していくために、ABILI Clipを導入しました」とコメントしている。

 ABILI Clipでは、経営陣からのメッセージ動画、介護技術の基本動作をまとめた動画、専門講座、法定研修など、4000本以上の動画コンテンツを配信する。スマートフォンで視聴できるため、場所を選ばず効率的に学習できる。また、事業所ごとに独自コンテンツを追加でき、現場ニーズに合わせた柔軟な運用が可能となる。

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ABILI Clip利用イメージ

 導入の効果について渡部氏は「本社が作った資料をベースに、事業所ごとのエッセンスを加えた展開ができたのは非常によかった」と評価する。また、法定研修を統一して実施できるようになったことで、管理者の負担軽減にもつながっている。

 SOMPOケアでは、ABILI Clipの導入で職員一人ひとりの学習進捗や理解度を把握し、個々に最適化された研修プログラムの提供が可能となる。また、動画コンテンツを通し、ベテラン職員の技術や知識を共有することで、人材育成の効率化と質の向上を目指す。

 人材開発部の髙橋剣太郎部長は「少子高齢化が進み、働き手が減っている中で、今後はより一層『人にしかできない介護』の重要性が高まっていくと考えています。職員の自立学習環境を整えることにより、職員の成長や働き方の充実を通して、ご利用者様のQOL向上を目指しています」とコメントしている。

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