リエネ、会計システムに「SuperStream-NX Cloud」採用 事業拡大へ基盤整備

2025年1月28日18:40|ニュースCaseHUB.News編集部
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 再生可能エネルギー関連事業を手がけるリエネは、キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)の財務会計システム「SuperStream-NX Cloud」を導入した。1月28日、キヤノンITSが発表した。事業拡大に備えて基幹システムを刷新し、製品選定から約3カ月で本稼働を開始した。

 リエネは2021年に東急不動産の子会社として発足。再生可能エネルギー電力の開発、運営から売電までを一貫して手がける。さらなる事業拡大を目指す中で、既存の会計システムの課題が顕在化していたという。

 具体的には、予実管理や配賦機能など、事業拡大に必要な機能が不足していたほか、コード管理の機能が備わっておらず、手作業で会計データを集計していたため、作業負荷が大きく、人的ミスのリスクも抱えていた。さらに、承認機能やアクセス権限の種類も不足していたという。アクセス権限が詳細に割り当てられなかったため、現場社員にデータ入力を任せられず、経理部門側で全てのデータを入力しなければならなかった。事業拡大に対応できる環境を整えるためには、ガバナンスの強化に加えて現場での分散入力を実現する必要があったとしている。

 会計システムの刷新にあたっては、既存の環境と同様に、財務会計、債権/債務管理、経費精算を一体化したパッケージシステムの導入を検討。10種類以上の製品を比較検討した結果、SuperStream-NX Cloudを採用した。予算実績管理や配賦機能といった事業拡大を支える機能モジュールが一つのパッケージで揃うことに加え、証憑管理が実装できる点、申請承認のワークフローも実装でき、同一パッケージでガバナンス強化を実現できる点などを評価。また、初期費用を抑えたスモールスタートが可能な一方で、将来的なスケールアップがしやすく、給与や勤怠などの仕組みも同じ環境で利用できるというメリットも採用を後押ししたという。

 SuperStream-NX Cloudの導入は、キヤノンITSのパートナーであるSCSK Minoriソリューションズが支援。フェーズごとに必要な機能を絞り込んで段階的に実装を進めることで、3カ月という短期間での導入を実現した。

 導入後は、「入力データの承認プロセスがワークフロー機能で整備されたことで、ガバナンスの強化に貢献し、グループ全体で行われている監査にも適切に対応できた」としている。また、ワークフロー承認機能により差し戻しの手間が軽減され、確認作業を効率化できたという。

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