古河電気工業は、タスクの催促を自動化するSaaS「コンプル」を導入した。1月29日、同製品を提供するThinQ Healthcareが発表した。部門内におけるタスク管理の属人化を解消し、業務の抜け漏れ防止や管理職の催促負担を軽減する。試験運用の段階で、ほとんどの依頼においてタスクの期限内完了率100%を達成した。
古河電工は、エネルギーや情報通信などのインフラ、自動車部品など多岐にわたる分野で事業を展開している。今回導入したエネルギーインフラ統括部門の電力ケーブル製造部では、これまで部門内で統一されたタスク管理ツールがなく、管理方法は個人の裁量に委ねられていた。
導入以前、依頼側である管理職は、部下ひとりひとりの対応状況を個別に確認し、未対応者にリマインドを行う業務が大きな負担となっていた。一方、担当者側はメモ帳やカレンダーなど各自の方法で管理していたため、大量のメールに重要な依頼が埋もれるなど、個人の注意力に頼らざるを得ない状況だった。こうした個々のタスク遅延が部門全体の進捗を妨げ、プロジェクト進行に支障をきたす懸念があった。
コンプルの採用にあたり、依頼側の利便性向上だけでなく、担当者側の負担が大幅に軽減される点を評価した。タスクの見落としという心理的ストレスから解放され、本来の業務に集中できる環境が整うことが決め手となった。また、すでに自己管理を徹底している従業員には不要な催促が届きにくい仕組みであるため、過剰な通知によるストレスを感じさせない信頼感も評価のポイントになっている。
導入に際しては、まず担当者としてツールの利便性を実感してもらうアプローチを取った。管理職から部下へコンプルを通じて業務依頼を送ることで、受ける側の優れた体験を浸透させ、自然と依頼側としての活用も促した。その結果、新しいツールへの抵抗感は早期に解消され、利用がスムーズに拡大した。
導入後は、タスクの期限内完了率が向上した。さらに「コンプルで通知が来たものは対応必須のタスクである」という認識が部門内の文化として定着。メールでの依頼で見られた見落としや確認作業に伴うコミュニケーションロスが一掃された。
古河電工電力ケーブル製造部製造課の戸田裕也氏は、「コンプルは使えば使うほど価値がわかるツールだ。実際に一度利用すると、利便性の高さから抵抗感は自然に解消された。今後はさらに多くのメンバーに依頼者としても活用してもらい、より多くの業務依頼をプラットフォームに集約させていきたい」としている。