福岡ソフトバンクホークスは、法人スポンサー営業の強化を目的に、セールスフォースの「Agentforce Sales」を採用した。2月27日、システム構築を支援したテラスカイが発表した。1000点を超える商材情報を在庫から請求まで可視化することで、迅速な意思決定と戦略的な営業アプローチが可能な体制を構築した。
福岡ソフトバンクホークスは、プロ野球球団運営を中心に多彩なエンターテインメントビジネスを展開している。約3500社の協賛社を抱える法人スポンサー営業は収益の大きな柱だが、商材の多様化に伴い管理業務の複雑化が課題となっていた。
従来、広告やVIPルームなど1000点を超えるスポンサー向け商材の在庫管理は、表計算ソフトを用いた属人的な運用が常態化していた。商品や販売、顧客のデータが個別に管理されていたため、正確な分析や迅速な意思決定が難しく、適切な営業機会の創出を阻害していた。また、旧来のオンプレミスシステムでは社外からのアクセスが制限されており、機動力のある営業活動の妨げにもなっていた。
こうした課題を解消し売上を拡大するため、同社はAgentforce Salesへの刷新を決断した。外部システムとの柔軟な連携による情報の一元管理を軸に、2021年7月からプロジェクトを始動させた。
システムの構築にあたっては、一気通貫のデータ連携を重視した。チケット管理などの外部システムと連携させ、露出形態や期間設定が複雑な商材を含むすべての情報をSalesforceに集約。商談から契約、請求、入金確認までをシームレスにつなぐ仕組みを整えた。また、システム刷新に合わせて業務フローの最適化も実施。現場の営業スタイルとバックオフィスの業務フローを全面的に再定義し、本来あるべき管理体制を追求した。
2023年2月の本格稼働以降、導入効果が明確に現れている。営業プロセスと予実データが可視化されたことで、滞留案件の早期発見や精緻な着地予測が可能になった。これにより、迅速に次の一手を打てる体制が整い、持続的な成長を支える基盤として確立された。
今後、福岡ソフトバンクホークスはAIの活用やユーザーインターフェース(UI)のさらなる改善を進める方針だ。テクノロジーを積極的に取り入れることで、営業活動の高度化をさらに追求していく。