マクロミルは、オンラインイベントの基盤としてZoom Video Communicationsのウェビナープラットフォーム「Zoom Webinars」を採用した。3月10日、Zoomの日本法人であるZVC JAPANが発表した。年間100回におよぶウェビナー運営の効率化と、最大4500名規模の安定した配信環境を構築した。今後はデータ分析によるコンテンツ改善やAI活用による業務省力化を進める。
マクロミルは、オンラインリサーチ事業を核に、データの利活用に関するコンサルティングや戦略設計などを手掛けている。現在は「Build your Data Culture」というビジョンのもと、データに基づいた意思決定支援を通じてクライアント企業の成長を支援している。
同社がZoom Webinarsを採用した背景には、2020年の新型コロナウイルス感染症の拡大がある。それまで対面形式で行っていた年次イベントやセミナーをオンライン開催へ切り替える必要が生じたためだ。複数の製品を比較検討したが、最終的にはブランドへの高い信頼が決め手となった。具体的には、配信トラブルが少ない信頼度の高さと、多くの参加者が使い慣れていることによる利用のしやすさを重視した。
現在、同社はZoom Webinarsを活用し、年次イベント「マクロミル カンファレンス」のほか、年間約100回のウェビナーを開催している。参加者規模は50人から4500人にまで及ぶが、導入以降、参加方法に関する問い合わせはほぼ発生していない。参加者が操作に慣れているため、リモート登壇者への説明も不要になり、円滑で効率的なイベント運営が可能になっている。
現在はQ&Aや同時通訳チャンネルなどの機能を活用した運用を行っているが、今後はさらなる活用拡大を目指している。イベント前後の業務負担が課題となっていることから、MA(マーケティングオートメーション)ツールやCRM(顧客関係管理)ツールとの自動データ連携、リマインドメールの一括配信機能を活用し、運営業務の効率化を図る考えだ。
また、上位製品で提供される詳細なデータ分析機能や生成AIによる業務支援にも期待を寄せている。イベントデータの分析を通じて、リピーターの動向や参加者のインサイトを把握し、コンテンツの改善につなげることで、顧客満足度の向上とブランド価値の強化を目指す。
マクロミル事業企画本部マーケティングユニットでシニアマネジャーを務める橘亮介氏は、データ分析を通じて顧客の満足度をさらに高め、イベントやセミナーとしてのブランドを強化していきたいと述べている。また、同ユニットの平林千奈氏は、アンケートデータだけでは見えてこないことも分析できるような、ウェビナーコンテンツの評価機能が拡充されることに期待感を示している。