永生病院、手術説明の動画化で医師の負担軽減 患者1人あたり10分創出、理解度も維持

2026年1月23日15:33|ニュースCaseHUB.News編集部
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 永生病院は、人工膝関節置換術の患者向け説明を効率化するため、J-Streamの動画ソリューションを採用した。1月22日、動画制作や配信支援を手掛けるJ-Streamが発表した。医師の働き方改革への対応が急務となる中、定型的な説明業務を動画に置き換えることで、医師の負担を軽減しながら患者の理解と安心を確保し、より多くの診察時間を創出するのが狙いだ。

 東京都八王子市を拠点とする永生病院は、地域包括ケアの中核を担う総合病院だ。同院の整形外科関節センターでは、人工膝関節置換術を年間125件実施している。2024年4月に施行された医師の働き方改革により、医師の時間外労働に罰則付きの上限規制が設けられたことで、診療体制の見直しや業務効率化が大きな課題となっていた。特に手術前の説明は、インフォームドコンセントの観点から重要である一方、医師が毎回10分以上かけて口頭で行う必要があり、多くの時間を費やしていた。

 こうした背景から、永生病院は説明の質を維持しながら効率化を図る手段として動画の活用を検討。J-Streamの「患者向け説明動画制作パッケージ」を採用した。動画制作にあたっては、患者が主治医からの説明に安心感を抱くことを重視し、従来の説明用資料をベースに担当医師が実演する内容を収録した。約10分間の動画にはタイトルや字幕を付け、手術の流れやメリット、デメリットを分かりやすく解説している。

 実際の運用では、患者は院内の別室でタブレットを用いて動画を視聴する。さらに、2次元コードを印刷した書面を配布することで、来院できなかった家族も自宅などで専用リンクから視聴できる環境を整えた。J-Streamは動画制作に加え、こうした外部視聴用のWebページ制作も担当した。

 取り組みの成果として、患者1人あたりの説明時間を約10分短縮できた。説明動画を視聴した患者へのアンケートでは、92.7%が「内容が理解できた」と回答し、68.3%が「不安が軽減された」と回答した。定型的な説明を動画に置き換えたことで、医師は創出された時間をより多くの診察や、個別の事情に合わせた説明に充てられるようになったとしている。

 永生病院整形外科関節センターの鈴木貴士センター長は、従来の口頭説明と比較しても遜色のない結果だと感じている。動画活用がより多くの診察対応を可能にしており、取り組みの効果を実感していると話している。

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