三菱自動車工業、リスク特定から対応依頼までの工数を1件10時間以上削減

2026年10月19日09:00|ニュース|CaseHUB.News編集部
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 三菱自動車工業は、マクニカが自社開発した外部公開資産の脆弱性管理ソリューション「ANTERAS ASM」を2025年9月に導入し、グローバル拠点と関連会社を含む、サプライチェーン全体の外部公開資産を可視化した。リスクの特定から対応の依頼までにかかっていた工数が、1件あたり10時間以上減った。10月16日、マクニカが発表した。

 三菱自動車工業は、グローバル拠点と関連会社を含む広い範囲のIT環境で、インシデントの調査や脆弱性のモニタリングを担ってきた。IT環境の拡大とサプライチェーンの複雑化に伴い、自社で把握し、管理しきれない外部公開資産が増え、それを狙うサイバー攻撃も増えている。2023年にASM(アタックサーフェス・マネジメント)ツールを使い始めたが、運用を進める中で、資産とリスクの情報を、より効率よく活用し、外部公開資産を包括的に把握できる環境が必要になり、新たなASMツールの検討を始めた。

 重視したのは、外部公開資産を網羅的に把握できることだけでなく、見つけたリスクを、いかに効率よく処理できるかだ。選定の理由は二つある。一つ目は、未知の外部公開資産を高い精度で検出できる点だ。マクニカの高度な調査技術と、セキュリティ研究センターの知見を生かした分析で、未知の資産や関連会社の資産まで、正確かつ網羅的に可視化できる。二つ目は、資産とリスクを関連づけたポータル画面で、優先順位づけと対応の判断を効率化できる点だ。以前は、どの資産にどのリスクが結びついているか整理されておらず、膨大なデータを自力で突き合わせる必要があって、特定までに長い時間がかかっていた。ANTERAS ASMは、優先順位づけから対応状況の管理までを一元的に行える。

 使い始めてからは、これまで把握できていなかった外部公開資産と、クリティカルなリスクを可視化できた。ポータルで、リスクの緊急性と重要度から、対策の優先順位をつけ、該当する拠点の担当者に、ピンポイントで対応を依頼できる。リスクの特定から、対応の依頼までの工数は、1件あたり10時間以上減った。

 現在は、見つかったリスクを各拠点の担当者に通知し、対応を依頼するフローで運用している。今後は、担当者の負担を軽くするため、重要なリスクへの対応の完了までを支援する「ANTERAS ASM Assist」の導入も検討する。マクニカの専門家に運用の一部を委ね、セキュリティチームが、高度な戦略の立案や全社的なガバナンスの強化に注力できる体制を目指す。

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