アルムは、契約業務の可視化と効率化を目的に、GVA TECHが提供する法務オートメーション「OLGA」およびSalesforce連携ツール「OLGA for Salesforce」を採用した。4月10日、GVA TECHが発表した。煩雑化していた契約審査の進捗や履歴を一元管理することで、法務から営業への一次フィードバックを原則1営業日以内に行える体制を確立した。
アルムは医療関係者向けコミュニケーションアプリ「Join」などを世界30カ国以上で展開している。事業の特性上、1案件で複数の契約が発生することに加え、自治体や病院との交渉が半年から2年に及ぶこともあり、案件情報の膨大化が課題となっていた。従来はSlackやBacklog、Salesforceなど複数のツールを併用していたため情報が分散し、最新バージョンの取り違えや、情報の不足による法務からの差し戻しが頻発していた。
システム選定にあたっては、案件管理と契約管理を同一プロダクトで完結できる点や、既存の業務フローを大きく変えずに導入できる柔軟性を評価した。特に、自社で活用しているSalesforceと連携し、営業担当者が使い慣れた画面から法務の進捗をリアルタイムで把握できる点が決め手となった。
導入の効果として、依頼フォームの統一により審査に必要な情報が確実に揃うようになり、法務が契約書のドラフト作成から主体的に関与できるようになった。案件の進捗が一覧で可視化されたことで優先順位付けが明確になり、以前は2営業日以上かかることもあった回答時間を短縮した。現在は「1営業日以内の回答」を法務側からコミットできる運用を実現している。
また、営業部門ではSalesforce上で交渉経緯や最新の契約バージョンを直接確認できるようになった。組織変更に伴う担当者の引き継ぎの際も、個別の詳細な説明を介さずに過去の履歴を追跡できるなど、組織全体の情報共有基盤として機能している。
アルムの高橋亜岐氏は、「OLGAの導入により、法務が本来担うべき業務に時間を使えるようになった。誰が見ても同じ情報にたどり着ける状態をSalesforce上で作れたことは、営業組織にとっても非常に大きなメリットだ」とコメントしている。今後はAIによる比較機能なども活用し、さらなる業務精度の向上とスピードアップを図っていく。