レオパレス21、置き配対応で再配達を削減 オートロック物件で入居者の利便性向上へ

2025年9月2日18:54|ニュースCaseHUB.News編集部
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 レオパレス21は、オートロックゲート付き物件を対象に、ビットキーの「homehub inHome Service」と「Amazon Key」を採用した。9月2日、同サービスを提供するビットキーが発表した。入居者が不在の場合でも玄関前への置き配が可能になることで、再配達の回数を大幅に削減し、配送ドライバーの負担軽減と入居者の利便性向上を目指す。

 物流業界では、トラックドライバーの担い手不足を背景に「物流2024年問題」が顕在化し、再配達の削減が喫緊の課題となっている。オートロックマンションでは、配達時に受取人が不在であったり、宅配ボックスが満杯であったりする場合、入居者が置き配を希望しても配達員がエントランスを解錠できず、荷物を持ち戻りとなる課題があった。

 ビットキーはこれまで、オートロックエントランスの鍵のデジタル化と、条件付きで鍵を発行できる技術を強みに、複数の宅配事業者と置き配の実証実験を重ねてきた。レオパレス21は、こうした実績と、再配達回数の削減効果を最大化し、入居者の利便性向上に寄与する点が評価され、今回の導入に至った。

 今回の仕組みは、ビットキーのスマートロック「bitlock GATE」とAmazon Keyの専用機器を、マンションエントランスの自動ドアに接続することで実現する。これにより、Amazonの委託先配送ドライバーはAmazon Keyの専用アプリを用いて、ビットキーのスマートロックはhomehub inHome Service提携先の配達員が、それぞれ認証を受けてオートロックを一時的に解錠し、指定された場所へ荷物を届けられるようになる。

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置き配の仕組み

 homehub inHome Serviceは、家事代行などのサービス事業者も利用可能で、建物の管理者が許可すれば入居者や管理員、作業スタッフも利用できる。これにより、再配達の手間や待ち時間がなくなり、入居者は時間的な制約から解放される。今回の仕組みにより、今後、物流業界全体におけるさらなる効率化につながることが期待される。

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