CVT(自動車用変速機)メーカーののジヤトコが、クラウド型経費精算システム「楽楽精算」を導入したことを、2023年12月、システム提供元のラクスが発表した。
ジヤトコは10月から「楽楽精算」の運用を開始。20年以上使用してきた自社開発システムからクラウドへの移行により、年間約2500時間の業務削減を見込む。
同社は経済産業省が提唱する「2025年の崖」、すなわち自社開発ITシステムの老朽化や技術者不足による経済損失リスクへの対応を課題としていた。自社システムは20年以上前に開発され、セキュリティや法制度対応のための改修を重ねてきたが、技術者の負荷が増大。インボイス制度や電子帳簿保存法への対応に膨大なコストと工数がかかることが予想され、クラウドシステムへの移行を決断した。
「楽楽精算」の導入により、経費精算に関わる申請者・承認者・経理の業務時間が年間約2500時間削減される見通し。従業員約7000人を抱える同社では、申請内容のミスや規定違反が散見され、チェック作業に多大な工数を要していた。新システムの規定違反チェック機能により、申請時点で警告やエラーを表示し、修正や差し戻しの手間を軽減する。
ジヤトコの担当者は「既存の勘定項目や承認フローを活かしつつ、簡便な業務フローが設定できる柔軟性の高さが決め手となった」と評価。また「導入サポート体制が手厚く、長期的な付き合いができると感じた」と述べている。
ニュースリリースURL
https://www.rakus.co.jp/news/2023/1207.html