社会福祉法人さくら会は、システムエグゼのワークフローシステム「AppRemo(アップリモ)」を採用した。9月17日、システムエグゼが発表した。紙の回覧や押印による決裁手続きを電子化し、申請から承認完了までの所要時間を従来の約3分の1に短縮した。事務作業の負担を軽減し、介護サービスの品質向上につなげる。
さくら会は1997年設立の社会福祉法人で、東京都品川区を中心に介護老人保健施設、在宅サービスセンター、在宅介護支援センター、訪問介護ステーション、ヘルパーステーションなどを運営している。職員数は約250人。
同法人ではこれまで、起案書や物品購入書といった各種申請書類をExcelで作成した上で紙に印刷し、複数の承認者間で回覧・押印を行っていた。このため、決裁完了までに時間を要していたほか、承認状況の把握や書類の差し戻し対応、ファイリングされた過去書類の保管・検索などに多大な手間が発生していた。
そこで事務業務の効率化を図るため、ワークフローシステムの導入を検討。既存のExcel申請書を活用しつつ、必要な書式の見直しを進められる点や、直感的に操作できる扱いやすさを評価し、AppRemoを採用した。現場への定着も短期間で進んだ。
導入後の2025年度には2843件の申請を処理。申請から承認完了までのリードタイムは従来の約3分の1へと短縮された。紙書類の回覧、保管、検索に関わる作業が減ったことで、AppRemoを利用する職員へのアンケートでは、業務量は従来の約60%にまで低減した。さらに承認状況や申請履歴が可視化された結果、差し戻し対応が効率化されたほか、行政提出書類の不備削減という成果も出ている。2026年度も7月末時点で1127件を処理し、前年を上回るペースで稼働している。
今後さくら会は、蓄積された申請データを活用して業務プロセスの見直しを一段と推進する計画。事務負担の軽減により職員が利用者対応に注力できる環境を整備し、ケアサービスの質的向上を目指す。