インフルエンサーとの共同開発ブランドを手がけるLADDERは、運営するECサイトに、かっこの不正検知サービス「O-PLUX」を採用した。9月18日、かっこが発表した。クレジットカードの不正利用や転売目的の注文を防止し、目視による審査業務の自動化を図った。これにより月間約200件の不正注文を阻止したほか、これまで7人程度で行っていた目視確認作業を解消した。
LADDERは、インフルエンサーなどの影響力を持つ人物とゼロから商品を開発・販売する「P2C」事業を展開している。YouTuberのヒカル氏がプロデュースするサプリメントブランド「P3」などを手がけ、同ブランドは会員数が数万人規模に達し、2023年4月から2026年6月までの累計販売数は2500万包を超える。
会員数や注文数の急増に伴い、同社では初回限定価格を狙った転売目的の購入やクレジットカードの不正利用が多発していた。従来は各販売チャネルの担当者約7人が、毎朝、前日の受注データを1件ずつ目視で確認していた。しかし、注文規模の拡大に伴い人手による確認は限界に達し、見落としや対応遅延の懸念が生じていた。さらに、受注データに不正注文が混在することで広告のCPA(顧客獲得単価)などの効果測定に乖離が生じ、適切な広告投資判断を阻害する要因にもなっていた。
こうした課題を解決するため、複数の不正検知サービスを比較するABテストを実施した。その結果、O-PLUXは他社サービスの約2倍の不正注文を検知。名前の表記変更や悪質な買い回りなど、目視や従来ツールでは見落とされやすい手口を高い精度で可視化・排除できる点を評価した。加えて、同社が利用するコマースプラットフォーム「ecforce」との標準連携に対応しており、既存のEC運用フローへ無理なく組み込める点も決め手となった。導入決定から実装までは約2週間で完了した。
O-PLUXの稼働により、月間約200件の不正注文を事前に防ぐ体制を確立した。不正に伴う不要な広告費の流出や出荷損害を回避し、コスト削減につなげている。また、7人程度で毎日行っていた目視確認作業が不要となり、確認業務の負担を解消した。
創出されたリソースは、発送オペレーションの改善や問い合わせ対応の品質向上、新商品の企画、キャンペーン施策の検討など、売上や顧客体験の向上に直結する業務へ再配分している。
LADDER執行役員の吉原未斗利氏は、「P3の成長に伴い急増していた転売目的の購入や不正注文は、確認業務のひっ迫だけでなく、マーケティング施策の正確な効果測定を阻害する大きな課題でした。O-PLUXはABテストで他社の倍近い検知精度を示してくれたため、迷いなく導入を決定しました」と述べている。