埼玉縣信用金庫、AI基盤を全職員へ展開 専用クラウドで規程検索や文章作成を効率化

2026年9月24日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 埼玉縣信用金庫は、neoAIのAIエージェントプラットフォーム「neoAI Chat」を全職員向けに本格導入した。neoAIが2026年9月18日に発表した。専用のクラウド環境を構築し、安全な生成AI活用環境を整備。金庫内規程の検索や文書作成・要約などに活用し、業務効率化や知識・ノウハウの共有・継承を進め、地域顧客への金融サービス向上につなげる。

 埼玉縣信用金庫は埼玉県熊谷市に本店を置く信用金庫。地域経済を支える金融機関として、対面での相談や提案など顧客向け金融サービスの質的向上に取り組むとともに、職員一人ひとりが培ってきた知識やノウハウの組織的な共有や継承を重要な経営課題と位置づけてきた。金融機関における生成AIの活用には、情報漏洩を防ぐ高度なセキュリティの確保と、業務効率化や業務品質の向上に直結する形での現場定着が求められる。同信金はこれらの課題を解決する手段として、生成AIの活用検討を進めていた。

 採用されたneoAI Chatは、文書作成や要約などのチャット機能に加え、組織内データを参照して回答するアシスタント機能や、業務を支援するAIエージェントの作成・共有機能を備えたプラットフォーム。選定にあたっては、neoAIが全国70以上の金融機関に導入実績を持ち、規程検索や稟議、照会対応といった金融特有の業務に関するノウハウを蓄積している点を重視した。チャット利用にとどまらず、同一基盤上でデータ連携や独自アプリケーションの追加など段階的な機能拡張が可能な拡張性も決め手となった。

 さらに、アクセス権限や利用状況、チャットログ、利用可能モデルを一元管理できるガバナンス機能が備わっていることも選定を後押しした。金融機関に求められる安全基準を満たすため、埼玉縣信用金庫専用のクラウド環境を構築し、同信金の運用方針に合わせたセキュアな利用環境を整備した。

 本格展開に先立ち、2026年1月から7カ月間にわたる試行運用を実施した。検証を通じて現場での使い勝手や安全性を確認した上で、2026年8月より全職員による本格的な活用を開始した。

 現在、全職員は日常業務における文章の作成や要約、金庫内規程の迅速な検索、情報収集やアイデアの創出にneoAI Chatを活用している。これにより、従来は時間を要していた各種規程の確認や資料作成に伴う負担を軽減し、業務の迅速化と品質の向上を図っている。

 今後は、金庫内報告資料や顧客向け提案書の作成、各種企画立案の支援などへ活用範囲を広げる計画だ。neoAIは引き続き同信金における活用の定着とユースケースの拡充を支援する方針。埼玉縣信用金庫は、一連の取り組みによる業務効率化で創出した時間を対面での相談や提案などの高付加価値業務に充て、地域顧客へのサービス向上を目指す。

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