東京都葛飾区は、保育者の業務効率化と保護者負担の軽減を目的に、保育総合ICTサービス「ルクミー」を区内32カ所の保育施設に導入した。4月22日、サービス提供元のユニファとNTTコミュニケーションズ(NTT Com)が発表した。
葛飾区は、女性の就業率向上や共働き世帯の増加に伴い、保育需要が高まる中、保育サービスの充実と保育者の働き方改革を推進する必要性を認識していた。全国的に保育士の有効求人倍率が約2.5倍と高水準で推移し、保育士不足が深刻な社会課題となっている背景もあり、ICTを活用した保育現場のDX推進に着手した。
今回導入された「ルクミー」は、保育業務支援システム、午睡見守りシステム、登降園管理システム、連絡帳アプリ、保護者向けアプリなどの機能を備えている。これらの機能により、保育者の事務作業時間の削減や、保護者とのコミュニケーション効率化が期待される。
葛飾区は、本システム導入により業務効率化で生まれた時間を、保育や保護者対応、保育の質向上に向けたスキルアップなどに充てることで、保育サービスの更なる充実を目指している。
ユニファは「ルクミー」の開発と導入支援、習熟に関する遠隔サポートを担当。NTT Comは葛飾区への導入提案や導入後の現場訪問支援を行う。両社は本事例を足がかりに、今後全国の保育施設へのICTサービス導入を加速させる方針だ。
保育業界のDX推進は、保育士不足解消や働きながら子育てしやすい社会の実現に向けた重要な取り組みとして注目されている。
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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000110.000031858.html